バドミントンのインターハイ(全国高校総体)は、8月2日に競技3日目を迎えて個人戦がスタート。ダブルスの1回戦から準々決勝までが実施された。ここではSAGAサンライズパーク(SAGAアリーナ・SAGAプラザ)と、佐賀市諸富文化体育館で行なわれた男子のダイジェストをお伝えする。
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【男子ダイジェスト】
序盤から波乱が見られた男子ダブルス。2回戦では選抜8強の大森愛叶/長束翔太(比叡山)が敗れたほか、全日本ジュニア3位の野村雅人/山田琉碧(福井工大附福井)も3回戦で姿を消した。
また、選抜で準優勝を果たし、今大会は第2シードに入った三浦大地/稲川蓮二郎(埼玉栄)は準々決勝で苦戦。持ち味の攻撃力を生かして危なげなく4回戦までを勝ち上がった二人だが、藤吉珠李/川野寿真(ふたば未来学園)との準々決勝では、第1ゲームを19本で落とすと、ファイナルゲームでは15−18とリードを奪われた。しかし、三浦/稲川はここから3連続得点で追いつくと、20オールから抜け出して逆転勝利。苦しい戦いをものにして最終日へと駒を進めた。
一方で、順調な滑り出しを見せたのは、選抜の覇者である松川健大/中静悠斗(ふたば未来学園)だ。すべてストレート勝ちで4回戦までを突破した二人は、準々決勝で齊藤礼/緒方煌(八代東)と対戦。この試合も21−13、21−9で勝ってベスト4入りを果たした。「まずは準決勝で勝たないと決勝はないので、準決にすべてを懸けるぐらいの気持ちで頑張っていきたい」と松川が話せば、中静も「団体戦は負けてしまったので、絶対に勝ちたいです」と、最終日へ向けて力強く語った。
残る2つの枠には、有江琥珀/澤田修志(埼玉栄)と高田隆誠/草ノ瀬悠生(瓊浦)が入った。有江/澤田は、堅いレシーブなど安定したプレーで順調に勝ち上がると、準々決勝では根本舜生/吉次和義(瓊浦)を12本、13本と圧倒。「(最終日は)チャレンジの気持ちで。有江先輩も高校最後の全国大会なので、悔いのないように全部を出しきりたいと思います」と澤田。そして高田/草ノ瀬は、準々決勝で大澤達也/佐藤文祐(青森山田)との試合を19本、18本で競り勝ち、準決勝進出を決めた。
明日の3日は男女ともに、個人シングルスの1回戦から準々決勝までが予定されている。
<個人男子ダブルス準決勝のカード>
松川健大/中静悠斗(ふたば未来学園) ― 有江琥珀/澤田修志(埼玉栄)
高田隆誠/草ノ瀬悠生(瓊浦) ― 三浦大地/稲川蓮二郎(埼玉栄)
取材・文/吉井信行
写真/筒井剛史