パリ2024オリンピック・バドミントン競技の6日目、午前のセッションでは、女子ダブルスの準々決勝、男子シングルスの決勝トーナメント初戦が行なわれた。
準々決勝に進出した女子ダブルスの中で、一番乗りで準決勝進出を決めたのが、日本の志田千陽/松山奈未だ。一昨日に予選リーグ最終戦で韓国の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)に敗れ、肩を落とした二人だが、この日は今大会好調のデンマークペアに対し、その反省を生かして、序盤から得点を重ねた。「中途半端にならないように」と志田が前日に話していたように、先にネット前に落として攻撃展開をつくり連続得点するだけでなく、守備ではコート奥まで深いレシーブを駆使して、簡単に攻め込ませなかった。第1ゲームを7得点に抑えると、第2ゲームも中盤から突き放し、37分の快勝だった。
一方、決勝トーナメント1回戦に臨んだ奈良岡功大、西本拳太はそれぞれ敗退。奈良岡は周天成(台湾)にストレートで敗れ、「相手がよくて、攻略策が見つからなかった」と話し、「五輪ならではの調整の仕方、プレーがある」と学びを得た。また、西本は第1ゲームを奪ったものの、ラリー力と対応力に勝る昨年の世界王者に逆転負け。29歳での初舞台を終え、「またこの舞台に戻ってきたい」と4年後に意欲を示した。
【女子ダブルス】
志田千陽/松山奈未(日本)②〔21−7、21−12〕0●サラ・トゥーグセン/マイケン・フォウガード(デンマーク)37分
【男子シングルス】
奈良岡功大(日本)●0〔12−21、16−21〕②周天成(台湾)54分
西本拳太(日本)●1〔21−16、14−21、12-21〕②クンラビット・ビティサラン(タイ)80分
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images