パリ2024オリンピック・バドミントン競技の5日目。夜のセッションでは、混合ダブルスの準々決勝が行われ、渡辺勇大/東野有紗がタイのデチャポル/サプシリーを破り、準決勝進出を決めた。
第1ゲームは2-11の9点差からの大逆転だった。向かい風に苦しみ、相手ペアの強いドライブに差し込まれたが、「前に落としてネット前で勝負」(渡辺)という作戦で我慢。インターバル以降は、相手の攻撃をしのぎながら、好機には強打やドライブでコート奥をねらった。じりじりと追いかけ、19オールでつかまえると、相手のゲームポイントもしのいで23-21。この勢いで、第2ゲームは風上から、タイペアを圧倒した。
20-8でマッチポイントを握ったあとに6連続得点を許し、嫌な流れも漂ったが、最後は東野がサービスレシーブでコースを突いて、勝負を決めた。
渡辺/東野は、オリンピック2大会連続で準決勝進出。その準決勝では、中国対決を制した世界ランキングナンバーワンの鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と対戦する。
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗(日本)②〔23−21、21−14〕0●デチャポル・プアバラヌクロー/サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ)45分
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images