現地時間7月31日に行なわれているパリオリンピック・バドミントン競技(ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)5日目の午後のセッションでは、男女シングルスの予選リーグのほか、男子ダブルス予選リーグを実施。ここでは、決勝トーナメント進出を決めた男子シングルスの西本拳太、奈良岡功大、女子シングルスの大堀彩の試合後のコメントを紹介する。
西本拳太
予選リーグ(グループD)2試合目結果:ブライアン・ヤン(カナダ)に2-0で勝利
ひとまず今日勝ててよかったなと思っています。今日勝たないことには予選リーグ突破できなかったので、その気持ちを強くもって、自分がシードというのは関係なく、いつもの大会ではお互いにシードがない状況で当たるので、それと同じ気持ちで臨むということを中西(洋介)コーチとも話していました。苦しい場面もあったし、自分自身はまったく余裕はなかったです。ただ、それを見せないようにするので必死でした。次も、自分が絶対にダークホースになるという気持ちで、ねばりまくりたいです。今日も含め、一発勝負なので、過去の対戦成績は関係なく、全精力を注いで頑張りたいです。
奈良岡功大
予選リーグ(グループJ)2試合目結果:全奕陳(チョン・ヒョクジン/韓国)に2-0で勝利
今日も試合前から緊張していましたが、いい球を打てていたし、コートの環境を見ながら、いいコースに打てていたので、自分の中では結構よかったのかなと思っています。第1ゲームはシャトルが飛ぶコートだったので、クリアーを甘めに打ったりなど少し工夫をしましたが、第2ゲームは相手のミスもあったかなと思います。予選リーグでは負けたくなかったので、リーグを突破できてすごくうれしいです。次は周天成ですが、まだ1回も勝ったことがない相手。しっかりプランを考えていきたいなと思います。
大堀彩
予選リーグ(グループJ)2試合目結果:イネス・ルシア・カスティーロ(ペルー)に2-0で勝利
予選リーグ通過は最低限の目標だったので、ひとまずほっとするところはあるのですが、ここから本当のオリンピックの勝負になってくると思うので、今日までのプレーのいいところと悪いところを振り返って、修正して決勝トーナメントに臨みたいです。今日は決め急ぐという自分の一番悪いところが、ところどころで出てしまった。格下の相手で、勝つだけじゃなくて、どういう勝ち方をするかというところを求めていったので、反省するところがいくつかありました。次の相手(シンガポールのイェオ・ジャミン)も、ランキングでいうと、自分の方が少し上回っていますが、勝負はやってみないとわからない。勝つということを意識する以上に、内容、目の前の1点1点にこだわる、その積み重ねが勝ち負けにつながっていくのかなと。ここまでやってきた自分を信じて、戦い抜きたいと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images