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【佐賀インターハイ2024】上位4シードのほか地元代表の佐賀女子も18年ぶりのベスト8進出<女子団体>

バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、佐賀県の佐賀市と吉野ヶ里町で開幕。競技初日となった7月31日は、男女ともに団体戦の1回戦から3回戦までが実施され、ベスト8が出そろった。ここでは女子のダイジェストをお伝えする。

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【女子ダイジェスト】

特にダブルス陣が勝負強さを発揮した佐賀女子。写真は中村夏穂/永渕友梨華の3年・1年ペア
4年連続春夏連覇をめざす柳井商工は、順当にベスト8入り。写真は大津妃奈乃/中原心優

4年連続の春夏連覇をねらう柳井商工(山口)を筆頭に、青森山田(青森)、埼玉栄(埼玉)、四天王寺(大阪)の上位4シードが危なげなく準々決勝に駒を進めた。

大きな波乱はないなかで、開催地の佐賀を代表する佐賀女子のベスト8進出が煌めきを放つ。地元代表というだけでなく、今回が女子で最多となる50回目の出場という伝統校で、1990年には優勝の実績もある高校だ。しかし、昨年のインターハイ、そして今年の選抜と、2大会続けて16強にとどまっており、最後のベスト8進出は2006年まで遡る。出場50回という節目の大会での“壁”突破に期する思いが強かったことは間違いない。

ベスト8入りをかけた戦いは選抜ベスト8の園田学園(兵庫)が相手だった。ダブルス2つは、ともにファイナルゲームにもつれたが、中村夏穂/永渕友梨華の3年・1年ペア、木下柚葵/髙田亜美の2年生ペアが、いずれも勝利をたぐり寄せた。続いて、2年生対決となった第1シングルスで佐賀女子の金岡薫が、藤井志織に12本、8本で快勝。多田美紀監督は、「地元開催で、お世話になっている人たちがたくさん応援に来てくれている。大きな力になる一方で、気負いすぎてしまう怖さもありました」と明かし、実際に初戦では硬さもあったが、選手たちは感謝の気持ちを結果で示してみせた。

準々決勝の相手は、選抜準優勝の青森山田(青森)。堅固なダブルスを誇る強豪に対し、初日にダブルスで勝負強さを発揮した自信を武器に、どこまで食い下がることができるだろうか。

ふたば未来学園の秋田まな。上位ラウンド進出を決める勝利を挙げ、キャプテンの責任を果たした

初日から思いがけず苦戦が続いたのは、名門・ふたば未来学園(福島)だ。前身の「富岡」及び「富岡ふたば未来」を含めて6回インターハイを制している名門だが、初戦の2回戦で淑徳巣鴨(西東京)に第2ダブルスを献上し、諫早商(長崎)との3回戦では第1ダブルスが逆転負けを喫した。こうして、2対戦続けてダブルスで星を分ける展開からチームの勝利を決めたのは、キャプテンの秋田まな。「(3回戦では)自分がダブルスで負けてしまって苦しかったけど、明日につなげる意味でもシングルスでは気迫を見せていこうと思った」と、安堵の色でこの日を振り返った。

そのほか、連続出場記録ではトップの42年連続45回目出場の聖ウルスラ学院英智(宮城)、夏春連続ベスト8の九州国際大付(福岡)も準々決勝進出を決めている。

大会2日目の8月1日は、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝までが行なわれる予定だ。

 

<女子団体・準々決勝のカード>

柳井商工(山口) ― 聖ウルスラ学院英智(宮城)

ふたば未来学園(福島) ― 四天王寺(大阪)

埼玉栄(埼玉) ― 九州国際大付(福岡)

佐賀女子(佐賀) ― 青森山田(青森)

 

取材・文/山口奈緒美

写真/菅原 淳

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