7月31日に開催されたパリオリンピック・バドミントン競技(会場:ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)5日目は、各種目の予選リーグが行なわれた。大会も中盤戦に入り、予選リーグ突破をかけた激しい戦いがコートで繰り広げられている。ここでは、午前のセッションに登場した海外選手の結果をお伝えする。
混合ダブルスと女子ダブルスは、大会4日目を終えた時点で決勝トーナメント進出者が決定。予選リーグの戦いは、男子ダブルスと男女シングルスの3種目を残すのみとなった。
男子シングルスは石宇奇(シー・ユーチー/中国)やクンラビット・ビティサラン(タイ)、そしてビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)などが順当に勝利をつかみ、決勝トーナメントの切符を獲得。そんな中、注目を集めたカードはグループLの一戦。前回の東京オリンピック4位のケビン・コルドン(グアテマラ)が利き手の左ヒジを痛め、2戦目以降の試合を棄権。リーグは一人減って3選手の戦いとなり、その中で白星を挙げたジョナタン・クリスティ(インドネシア)とラクシャ・セン(インド)が激突した。
どちらが勝ってもおかしくない勝負は、センが第1ゲームを18本で制すると、続く第2ゲームは21-12で圧倒。2勝目を獲得したセンが次のステージへと勝ち進んだ。一方、今年の全英オープンで優勝を飾るなど、好調をキープしていたジョナタンは、無念の予選リーグ敗退に終わった。
女子シングルスは前回大会の銅メダリスト、インドのプサルラ・V.シンドゥ(上写真)が2連勝。危なげなく予選リーグを突破した。グループHは韓国の金ガウンとマレーシアのゴー・ジンウェイが激突し、勝ったのは金ガウン。ファイナルゲームは20オールとなる接戦になったが、最後は金ガウンが抜け出して65分の戦いを勝利で飾った。また、アメリカのベテラン、ベイウェン・ツァンも、ベトナム選手との激戦を制して決勝トーナメント進出を決めている。
7月31日の午前セッションの結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼グループA
石宇奇(中国)②〔21−9、21−10〕0●ジオバンニ・トッティ(イタリア)32分
▼グループC
クンラビット・ビティサラン(タイ)○〔21−4、8−0〕●カルレ・コルジョネン(フィンランド)20分
▼グループL
ラクシャ・セン(インド)②〔21−18、21−12〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)51分
▼グループP
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−13、21−10〕0●ナット・グエン(アイルランド)44分
ミシャ・ジルベルマン(イスラエル)②〔21−12、21−10〕0●プリンス・ダハール(ネパール)36分
【女子シングルス】
▼グループC
山口茜②〔22−24、21−17、21−12〕1●ミシェル・リー(カナダ)78分
▼グループH
金ガウン(韓国)②〔21−17、20−22、23−21〕1●ゴー・ジンウェイ(マレーシア)65分
▼グループK
ベイウェン・ツァン(アメリカ)②〔22−20、22−20〕0●グエン・トゥイリン(ベトナム)46分
▼グループM
プサルラ・V.シンドゥ(インド)②〔21−5、21−10〕0●クリスティン・クーバ(エストニア)
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取材/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images