7月29日に開催されたパリオリンピック・バドミントン競技(会場:ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)3日目は、各種目の予選リーグが行なわれた。一つの勝敗が順位に大きく影響するなか、世界のトップ選手らが白熱した試合をコートでくり広げている。ここでは、午後のセッションを戦った海外選手の結果をお伝えする。
3日目の午後のセッションは、女子ダブルスで再びアップセットが生まれた。グループDは、デンマークのトゥーグセン(上写真・左)/フォウガードが初戦の韓国・李紹希(イ・ソヒ)/ペク・ハナとの試合に勝利。メダル候補を倒した勢いはこの日も止まらず、世界ランク上位のジョンコパン/ラウィンダ(タイ)に対し大接戦。第1ゲームを20-22で落としたデンマークだったが、第2ゲームは23-21で取り返す。ファイナルゲームも互いに譲らずに試合が進むと、ここでも20オール。最後はトゥーグセン/フォウガードが89分の熱戦を24-22で制し、リーグ2連勝で予選突破に大きく近づいた。
混合ダブルスはグループDで徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン/韓国)とデチャポル/サプシリー(タイ)が激突。ファイナルゲームにもつれた試合は、昨年の世界選手権王者でもある韓国ペアが勝利。リーグ3連勝で首位通過を決めた。敗れたタイペアは、2位で決勝トーナメントに進む。
男子ダブルスはグループAの王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン/中国)と2022年世界選手権優勝のアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)が対戦。第1ゲームを中国ペアが24‐22で制すと、第2ゲームもペースを握って21-14で勝利。中国ペアは予選リーグ1位が決定。マレーシアペアは2位で決勝トーナメントに進むことになった。
また、男子ダブルスの混戦リーグであるグループDは、シードのアストルップ/ラスムセン(デンマーク)が劉雨辰(リュウ・ユチェン)/欧烜屹(オウ・シュァンイ/中国)に勝利。この結果、2連勝の王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リーヤン/台湾)に続き、この2ペアと保木卓朗/小林優吾を含めた3ペアが1勝1敗で並ぶことになった。
7月29日の午後セッションの結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼グループD
ブライアン・ヤン(カナダ)②〔21−18、21−10〕0●ドミトリー・パナリン(カザフスタン)37分
▼グループE
アデ・レスキー・ドゥイカオ(アゼルバイジャン)②〔21−18、21−11〕0●コリンス・ヴァレンティーヌ・フィリモン(オーストリア)34分
▼グループL
ラクシャ・セン(インド)②〔21−19、21−14〕0●ユリエン・カラーギ(ベルギー)43分
▼グループP
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−9、21−11〕0●ミシャ・ジルベルマン(イスラエル)40分
ナット・グエン(アイルランド)②〔21−7、21−5〕0●プリンス・ダハール(ネパール)35分
【女子シングルス】
▼グループC
ミッシェル・リー(カナダ)②〔21−16、25−23〕0●ザ・タール・トゥザール(ミャンマー)52分
▼グループD
ジュリアナ・V・ビエイラ(ブラジル)②〔21−19、21−14〕0●盧善恩(香港)35分
▼グループH
ゴー・ジンウェイ(マレーシア)②〔23−21、21−11〕0●ジョハニタ・スコールツ(南アフリカ)30分
▼グループK
グエン・トゥイリン(ベトナム)②〔21−6、21−3〕0●ティファニー・ホ(オーストラリア)30分
【男子ダブルス】
▼グループA
王昶/梁偉鏗(中国)②〔24−22、21−14〕0●A・チア/ソーWY(マレーシア)41分
レーン/ベンディ(イギリス)②〔21−14、21−12〕0●ヤクラ/ドン(カナダ)16分
▼グループD
保木卓朗/小林優吾②〔21−11、21−12〕0●チュウ/ユァン(アメリカ)33分
アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔21−15、21−13〕0●劉雨辰/欧烜屹(中国)40分
【女子ダブルス】
▼グループD
トゥーグセン/フォウガード(デンマーク)②〔20−22、23−21、24−22〕1●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)89分
李紹希/ペク・ハナ(韓国)②〔21−13、21−8〕0●トラン/ランベール(フランス)37分
【混合ダブルス】
▼グループB
徐承宰/蔡侑玎(韓国)②〔21−16、10−21、21−15〕1●デチャポル/サプシリー(タイ)60分
タベリング/ピキ(オランダ)②〔21−18、21−9〕0●K・マムメリ/T・マ厶メリ(アルジェリア)29分
▼グループC
渡辺勇大/東野有紗②〔21−17、14−21、21−18〕1●鄧俊文/謝影雪(香港)66分
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取材/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images