パリ2024オリンピックのバドミントン競技は、7月27日(現地時間)に開幕。ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナで、各種目の予選リーグ初戦がスタートした。初日午前のセッションでは、松本麻佑/永原和可那が難敵を退け、白星スタートを飾った。
世界ランク1位の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)、前回金メダルを獲得しているインドネシアのアプリヤニ・ラハユと若手のシチ・ファディア・ラマダンティのペア、そしてスマッシュスピードでギネス記録を持つマレーシアのピアリー・タンとティナー・ムラリザランという強敵が固まったグループに入った松本/永原。初戦は、これまで0勝2敗と分が悪いインドネシアペアとの対戦だったが、24-22、21-15のストレートで勝利した。
「これまで低い展開が多く、あまり上げてこない相手。自分たちから先に落として、自分たちの攻撃の形を作っていく作戦で入った」(松本)と言う序盤だったが、シャトルが飛ばない状況もあり、インドネシアペアもドロップを駆使して落とす展開に。初戦ながら「東京オリンピックの経験もあり、いい感覚で試合に入れた」という二人は、ロブやレシーブでうまく相手をかわして、チャンスでは積極的に強打を決めていった。
第1ゲーム終盤に勝負どころを制した松本/永原は、第2ゲームも序盤からリード。11-7で折り返すと、最後までリードを保って、大事な初戦をものにした。
午前のセッション最後の試合。満席の客席から大きな声援を受けて勝利をものにした二人は、試合後、笑顔で歓声に応えた。松本/永原は、現地時間27日午前、マレーシアのタン/ティナーと対戦する。
【女子ダブルス】
松本麻佑/永原和可那(日本)②〔24−22、21−15〕0●ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)56分
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images