7月20日、パリオリンピック・バドミントン競技(フランス/アリーナ・ポルト・ドゥ・ラ・シャペル)に出場する日本代表が、決戦の地であるフランス・パリへ出発した。ここでは、出発前の囲み取材に応じた選手たちのコメントを紹介する。
大堀彩
(トナミ運輸)
――出発を控えた今の心境は?
いよいよ、この時がきたなという気がします。100パーセントの準備ができたと思っているので、あとはやるだけかなと思います。
――100パーセントと言いきれるのは、どういうところで?
レースが終わって3カ月ありましたが、直前合宿も含めて、一日一日を大切にして、毎日100パーセントを出しきる取り組みをしてきました。後悔のない3カ月を過ごせたと思っています。
――五輪マークと日の丸がデザインされた公式ウェアを身にまとった気持ちは?
自分の中で、今までやってきたことを振り返ると、日の丸と五輪マークは、本当に重みがあると思っています。日本代表として恥じないプレーをしたいという気持ちになります。
――組み合わせの印象は? どこが鍵になると思うか
ドローが出てから、より一層、緊張感が高まってきました。気負わずに、自分のすべてを出しきる努力をしていこうと思っています。ペルーの選手は(6月に優勝した)オーストラリアOPの2回戦で初対戦。トルコの選手は、今回が初対戦。どんな相手になっても、それが私の運命と思ってやってきたので、相手が誰というよりも、一戦一戦、全力で当たっていくことが大切なのかなと思っています。
――気になる他競技や選手があれば、教えてください
富岡時代の同級生である平尾知佳選手が(サッカー女子日本代表の)なでしこジャパンに入っているので、向こうで再会したいなと思っています。私たちは(東日本大震災の影響で)サテライト校(サッカー部は静岡県、バドミントン部は福島県猪苗代)という形だったので、年に2回しか会えませんでしたが、オリンピックという舞台でまた会えるのではないかというのは、楽しみです。他競技は、卓球やバスケットボールなど注目している競技がたくさんあるので、時間があればテレビなどで応援できればと思います。
――あらためて、五輪に向けた意気込みを
私のバドミントン人生の集大成として、悔いのないように100パーセントを出しきる、ただそれだけだと思っています。結果は、あとからついてくると思うので、今までやってきたことを発揮して、皆様への感謝の気持ちをコートで示せる戦いができればと思います。
取材・構成・写真/平野貴也