パリ五輪に出場する日本代表は、7月11日から味の素ナショナルトレーニングセンターで直前強化合宿を実施している。20日にパリに向けて出発する。
7月12日、メディアに向けて練習を公開し、選手が囲み取材に応じた。
以下は女子ダブルスに出場する志田千陽/松山奈未のコメント。
志田千陽&松山奈未
――オリンピックを控える、今の心境は
松山 自分よりも周りの人たちが「いよいよ」という感じがすごくて(笑)。自分自身はまだそんなにオリンピックという感じがないのですが、周りの人たちが楽しんでくれているなというのが印象的です。
志田 私は松山とは逆で、「いよいよだな」という感じもありますし、メダルがほしいなという気持ちが強い分、すごく緊張感が増しているかなと思います。
――今までにない緊張感か
志田 自分は結構心配性なので、いつも心配という感じです(笑)。でも、緊張するんだろうな…というのはいつもよりも強いかもしれないです。ただ、試合前に緊張する分には、そのときは苦しいですけど、その分、しっかり準備できると思っています。試合になったら、意外と大丈夫だったりするので、あまり気にせず、今できる準備をやろうと思っています。
――直前合宿のテーマは
志田 松山とも話して、ここまで頑張ってきたので、ここで課題を上げていって全部やると、わけがわからなくなっちゃうと思う。自分の中で「これが安定しているときはいいな」とかを確認し、そういった部分をしっかりやっていきたいです。金メダルを取りたい気持ちがあるので、それに向けた準備をしていきたいです。緊張するだろうと想定した中での準備ができればいい。二人で気持ちの部分の共有はできているかなと思います。
――プレー面で確認することは
松山 最近、真ん中の球に対して二人でぶつかるということがあったので、そういうちょっとしたところですね。ただ、ノータッチでポイントを取られるわけではないので、そこはポジティブに捉えています。
――このペアでオリンピックに出られるということに対する感慨は
松山 本当に組んだ当初は、仲良しで組めてうれしいというところで、そこから社会人になって、本気でオリンピックをめざして。パリに絶対に行こうという目標を立てて、いろいろなことがありながら、ここまで二人で段階を踏んでこられたというのは、すごくうれしいです。夢を二人で叶えられてよかったなと思います。
志田 ずっと二人で、パリオリンピックは絶対に行くという気持ちでやっていたので、それが叶えられたことは、まず一つうれしいです。周りを見ていると、パートナーが安定しないペアもたくさんいた中で、同じ目標をもって、目標をぶらさずに同じ気持ちでここまで頑張れるパートナーに会えたというのは、本当に恵まれているなと思う。いろいろなことがありましたけど、あらためてオリンピックに出られるのは当たり前のことじゃないと思うので、ここまで二人でよく頑張ったなと思います。
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部