第74回全日本実業団バドミントン選手権は、6月23日に宮城県のカメイアリーナ仙台で大会最終日を迎え、男女ともに決勝戦が行なわれた。ここでは、BIPROGYが優勝を果たした女子ダイジェストをお伝えする。
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【女子ダイジェスト】
前回大会と同カードとなった女子決勝戦。試合は一進一退の展開となった。
最初に流れをつかんだのはBIPROGYだ。第1ダブルスに起用された中西貴映(上写真・左)/岩永鈴は、再春館製薬所の廣上瑠依/木山琉聖にストレート勝ち。しかし、再春館製薬所もエースの志田千陽/松山奈未が、第2ダブルスで大竹望月/髙橋美優を7本、6本で一蹴。どちらも譲らない展開のなか、勝負はシングルスに移った。
そしてシングルスでも接戦の展開は続いた。第1シングルスはBIPROGYの杉山薫が明地陽菜をファイナルゲーム17本で撃破すれば、第2シングルスでは再春館製薬所の郡司莉子が坂井叶にストレート勝ち。2-2となり、栄冠の行方は第3シングルスに持ち越された。
その第3シングルスはBIPROGYが髙橋美優(上写真)、再春館製薬所が栗原あかり。髙橋は普段、ダブルスをメインに活動しているだけに、優勝へ向けては再春館製薬所が有利かに思われた。しかし、第1ゲームそこ24−26で落とした髙橋だったが、長身からのキレのあるショットなどを随所に放って、第2ゲーム以降は主導権を握った。髙橋は14本で第2ゲームを奪うと、ファイナルゲームは効果的に連続得点を奪って11本で完勝。3-2で制したBIPROGYが、連覇を達成した。
BIPROGY
平山優監督
「ほんとに厳しい戦いでしたね。今は(チーム内に)シングルスが少ないという状況で、そうなるとダブルスにもプレッシャーがかかる。そういうプレッシャーの中で、最初は思い切ってやってほしいけど、少し笑顔がなかったり、みんな絶対に負けられないというような、そういう雰囲気が出ていました。だから、とにかく楽しもうということを意識してやりました」
▼決勝戦(6月23日)
BIPROGY 3−2 再春館製薬所
中西貴映/岩永鈴②〔21−15、21−12〕0●廣上瑠依/木山琉聖
大竹望月/髙橋美優0●〔7−21、6−21〕②志田千陽/松山奈未
杉山薫②〔16−21、21−17、21−17〕1●明地陽菜
坂井叶●0〔9−21、10−21〕②郡司莉子
髙橋美優②〔24−26、21−14、21−11〕1●栗原あかり
取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久
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