公益財団法人ヨネックススポーツ振興財団における「2023年米山稔賞」の表彰式が、6月7日、東京都内で行なわれ、バドミントンでは、柳井商工高校バドミントン部の竹光唯至監督が受賞した。
柳井商工高は、高校選抜およびインターハイで3連覇を達成(選抜は24年に4連覇)。同部の宮崎友花は22年の世界ジュニアでシングルス金メダル、また田口真彩(現在はACT SAIKYO)は23年世界ジュニアの女子ダブルス金メダルを獲得するなど活躍。その指導の手腕が評価された。
「米山稔賞」は、ジュニアスポーツの振興を目的に設立されたヨネックススポーツ財団が、その年に活躍した選手や指導者に対して表彰。ヨネックス創業者であり、私財を投じて同財団を設立した米山稔氏の名前を冠している。
2023年は竹光氏のほか、ソフトテニスの指導者である中堀成生氏、森博朗氏が受賞した。
表彰式に出席した竹光氏は「すばらしい賞をいただき、本当にありがとうございます。自分だけの力ではなく、選手や卒業生、一緒に戦ってくれるスタッフ、学校、協会、いつも支えてくれる家族のおかげでいただいた賞だと思っています」と感謝を述べ、今後の目標などについて語った。
柳井商工高校・竹光唯至監督
「私には3つの目標があります。まず、夏のインターハイは、春夏通算8連覇がかかっていますが、今のメンバーで戦って勝ちたいです。また、来年のインターハイは地元・山口で開催され、皆さんに喜んでもらえる場だと思うので、そこで勝って恩返しできたらと思っています。2つ目は、柳井商工の選手が4年後、8年後にはオリンピックに出てくれるのではないかと期待しています。目標は大きく、金メダルを獲得できる選手を育成したいなと思っています。そして3つ目は、結果ではなく、目標に向かって努力する力、チャレンジすることを楽しめる力を選手に学んでもらうこと。学んだことをバドミントンだけではなく、その後の人生に生かし、新しい目標に向かっていけるような人を育成していければと思っています」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部