国内のランキング上位選手が集う日本ランキングサーキット（5月25日～29日／サイデン化学アリーナさいたま）。大会最終日の29日は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのコメントを紹介する。
大竹望月（右）＆髙橋美優
（BIPROGY）
決勝：毛利未佳／田代愛妃（七十七銀行）に2-0で勝利
大竹「決勝に上がってくるまでのほうが緊張感があり、昨夜はワクワクしていたし、今日はすごく自信を持ってプレーできた。プレーの面では、前衛から沈めて次の球への意識を持って、全部の球を触るイメージで動き続けられたのがよかった。昨年の社会人選手権と今回で（追われる）プレッシャーのなかで勝つことができた。（今大会の内容面での課題となった）風などの環境面に応じて、点数を取れるプレーができるようになりたい」
髙橋「少し静かな空間での決勝で、相手が緊張しているのが伝わってきた。相手にミスがあるなか、こっちはミスすることなく一気に突き放せた。今日はまた風があったので、互いに低い球が多くなったけど、相手より先に動いて、より高い位置で球をとらえることを意識した。優勝はマスト（絶対条件）だと思って臨んでいた。世界で勝つことが目標。パリ五輪後は、代表の先輩たちにも負けずに同レベルで戦っていきたい」
毛利未佳（右）＆田代愛妃
毛利「低い展開から攻めてポイントを重ねて、決勝まで上がってきました。今日は相手に、ノーロプから柔らかい球で展開をつくられた。それに合わせて先に上げてしまい、自分たちのスピードを上げることができませんでした。体力面でのきつさはなかったので、もっと私が後ろで動けていればと。きつかったと思えるほど、戦いきりたかったですね。ただ、準優勝の悔しさはありますけど、ランサーに向けて二人で準備して決勝までいけたことは、チームにとっても大きかったと思います」
田代「二人の攻めを出せて、相手に通用した部分はありました。後ろからの打ち合いは本来得意なので、その精度をこれからもっと上げていきたいですし、サービスまわりの技術もさらに磨いていきたいです。七十七銀行の選手として決勝の舞台を踏めたのはよかったですが、自分自身、たくさんの課題が出た大会。全日本実業団やS/Ｊリーグに向けて、さらに頑張っていこうと思います」
取材・文／バドミントン・マガジン編集部、平野貴也
写真／黒崎雅久