【日本ランキングサーキット2024】「二人でしっかり練習してきたので自信を持ってプレーできている」(緑川大輝)〈ダブルス選手コメント〉

国内のランキング上位選手が集う日本ランキングサーキット(5月25日~29日/サイデン化学アリーナさいたま)。大会4日目の28日は、各種目の準決勝が行なわれた。ここでは、ダブルスのコメントを紹介する。

【男子ダブルス】

山下恭平(右)&緑川大輝

(NTT東日本)

準決勝:霜上雄一/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)に2-0で勝利

山下「出だしから、相手の特長であるドライブ戦での強さを封じる形で戦えたのがよかった。自分たちが先に攻める場面が多かったです。追いつかれそうになった時でも、緑川のサービスレシーブがよかったですし、我慢してポイントを挙げることもできた。明日も今日と変わらず、二人でしっかり準備して臨みたいと思います」

緑川「今日の試合、100点満点だったかどうかはわかりませんが、全体的に出来はよかったと思います。霜上さんに前に落とされて上げさせられる場面を少なくして、自分たちが攻撃できたのが、勝因の一つ。二人でしっかり練習してきたので、自信を持ってプレーできている。明日もこの勢いのまま、決勝を戦いたいと思います」

西川裕次郎(左)&下農走

(滋賀県スポーツ協会/金沢学院クラブ)

準決勝:相澤桃李/佐野大輔(ジェイテクト)に2-0で勝利

西川「所属が変わって、いまはプレッシャーもなく楽しんでやるだけ。それが勝ちにつながっているのかなと思います。でも、下農選手から声をかけてもらって、ペアを組んで出場したからには、勝ちたいという気持ちが強い。お互いに後ろから打てるのも強みです」

下農「ノーロブが得意な相手だったのですが、それに付き合わずに、二人とも落としてから上げる展開をつくって攻め続けられたのがよかった。プレッシャーがないことも、好結果につながっていると思います。2種目で最終日に進んで正直、体はだいぶキツいんですけど、決勝を戦うからには2種目とも優勝したい気持ちはあります」

【女子ダブルス】

毛利未佳(右)&田代愛妃

(七十七銀行)

準決勝:加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)に2-1で勝利

毛利「我慢する時間をしのぎきったら、自分たちよりもプレッシャーがある相手が少し引いてくれた。第2ゲーム以降は、相手の前衛に触らせないようにしたら、田代が前でしっかり(相手がネット前に落としてくる球を)潰してくれた。ここまで来たら(決勝も)勝ちたい。昨年は、今井(優歩)さんと決勝に行ったけど、楽しむだけになってしまった。今回は、同じチームのペアなので、勝って会社によい報告をしたい」

田代「第1ゲームは、相手に先に縦の形をつくられて、守備の時間が長かった。自分たちの持ち味は、攻撃。第2ゲームからは、前衛に入ったら、抜けたらカバーしてもらう気持ちで(返球予測を)張っていたので、よい球を打って点を取れた。明日は、コートのなかで自分以外は経験のある選手になる。縮こまらず、伸び伸びとプレーしたい」

大竹望月(左)&髙橋美優

(BIPROGY)

準決勝:今井優歩/齋藤夏(YAMATO奈良/ACT SAIKYO)に2-0で勝利

大竹「1ゲーム目の出だしは焦って、タイミングが合わなかった。遠藤さん、早川さんから、ラリーを嫌がらないようにとアドバイスを受けた。単発で決めにいかないようにしたら、ミスが減った。2ゲーム目は、コートを広く見て攻めることができた。目標は、優勝。決勝でプレッシャーもあるけど、ゲームを楽しめれば結果をつかめるはず。強い相手に向かっていきたい」

髙橋「第1ゲームの序盤は、力んでしまった。スマッシュは走っていなかったし、打って止まってしまっていた。6-11のインターバルから動きを重視したら、羽根の下に入れるようになった。動きがよくなったので、第2ゲームからは守備でも、相手を回す攻撃的なイメージでプレーできた。目標は優勝だけど、意識しすぎると硬くなってしまうことは昨年経験した。やるべきことをやって、後悔なく楽しくプレーしたい」

【混合ダブルス】

下農走(左)&大澤陽奈

(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)

準決勝:西大輝/佐藤灯(龍谷大/ACT SAIKYO)に2-0で勝利

下農「今日は、大澤選手の前でのプレッシャーのかけ方と、上から落とすネット際の球……それらが勝因だと思います。相手の女子選手よりも早く触ってプレッシャーをかけてくれたので、自分たちが打つ展開がすごく多かった。なので、余裕を持ってラリーができました。初めてペアを組みましたが、1回戦の入りがよくて、ファイナルも勝ちきれてここまで来ました。明日の決勝も、戦術をしっかり考えて臨みたいです」

大澤「相手がけっこうネットを落としてくるので、それを動画で見たりして研究・対策してきました。そのうえで、自分がやるべきことを考えて、実践できたと思います。明日は決勝ですが、私は一戦一戦が挑戦者。やはり、その気持ちを忘れずに戦いたい。下農選手とペアを組んで、毎日が勉強中。いい経験になっています」

霜上雄一(左)&保原彩夏

(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)

準決勝:大関修平/齋藤夏(大同特殊鋼/ACT SAIKYO)に2-0で勝利

霜上「1ゲーム目は相手のイージーミスが多く、簡単に先取できたのが大きかった。2ゲーム目は、自分たちの攻める形を出せました。しっかり落として、保原選手が前に入ってポイントできた。昨年の全日本社会人優勝の時は、決してうまくいっていなかったけど、その後の海外大会の経験が貴重で、コンビネーションがよくなってきたと感じている。明日は、楽しく試合をして勝てればと思っています」

保原「昨日の準々決勝では、気持ち的に引いてしまって前衛のプレーもうまくいかなかったので、それを反省点として、今日は自信を持って、昨日できなかったことを一つでも多くやろうと思いました。社会人で優勝した時よりも、少しずつ二人のペアリングがわかってきた。ランサーでは女子ダブルスの優勝経験がないので、今回は優勝したいですが、決勝ではそれよりも、自分のやるべきことをしっかりやりたいです」

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部、平野貴也

写真/黒崎雅久

投稿日:2024/05/28

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