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【日本ランキングサーキット2024】下農走が男子ダブルスと混合ダブルスの2種目で決勝に進出!<準決勝結果/ダブルス>

5月28日に開催された2024年日本ランキングサーキット(埼玉県・サイデン化学アリーナさいたま)4日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここではダブルス3種目の戦いをレポートする。

3日目/準々決勝
(5月27日)

2日目/2回戦
(5月26日)

初日/1回戦
(5月25日)

【男子ダブルス】

混合ダブルスA代表同士が組む山下恭平(上写真・右)/緑川大輝(NTT東日本)が、男子ダブルスのB代表である霜上雄一/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)にストレ−ト勝利を収めた。豪快なスマッシュ、安定したレシーブ、シャトルに詰めていくスピード、カバー力と、世界で戦いながら鍛え上げたスキルに、二人のコンビネーション。決まったと思われたシャトルに飛びついてラリーを制し、観客席を何度もどよめかせた。霜上/野村も安定したコンビネ−ションを誇るが、山下/緑川に主導権を握られ、なかなか攻撃の形をつくれなかった。

もう一方の山から勝ち上がったのは、サウスポー二人が組む西川裕次郎(上写真・左)/下農走(滋賀県スポ−ツ協会/金沢学院クラブ)。連続攻撃が光る相澤桃李/佐野大輔(ジェイテクト)に対し、力強いレシーブで応戦。さらに、ゆるいショットを使ってチャンスをつくり、確実に仕留めていった。相澤/佐野は気持ちよく打てない中、よく我慢して第2ゲ−ムは20−20と迫ったが、最後は下農のスマッシュに打ち抜かれた。今年度から所属先が変わった下農は、混合ダブルスと2種目で決勝進出を果たしている。

▼準決勝(5月28日)

山下恭平/緑川大輝(NTT東日本)②〔21−15、21−16〕0●霜上雄一/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)

西川裕次郎/下農走(滋賀県スポ−ツ協会/金沢学院クラブ)②〔21−10、22−20〕0●相澤桃李/佐野大輔(ジェイテクト)

▼決勝(5月29日)

山下恭平/緑川大輝(NTT東日本) − 西川裕次郎/下農走(滋賀県スポ−ツ協会/金沢学院クラブ)

【女子ダブルス】

毛利未佳(上写真・左)/田代愛妃(七十七銀行)が、B代表の加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)に2−1で勝利。第1ゲームは廣上/加藤のスピ−ドある攻撃に屈したが、第2ゲームから攻撃力全開。小柄な毛利が全身を使って男子並みの打球音のスマッシュを放ち、田代も角度あるスマッシュを打ち込む。廣上/加藤の攻撃に対しては、クロスのドライブレシーブで後衛を走らせ、前で仕留めていった。最後は毛利のスマッシュを加藤/廣上が返しきれず。毛利は2年連続の決勝進出で(昨年のパートナーは今井優歩)、初優勝をねらう。

B代表復帰をめざす大竹望月(上写真・奥)/髙橋美優(BIPROGY)は、今井優歩/齋藤夏(YAMATO奈良/ACT SAIKYO)に2−0で勝利。昨年準優勝の今井と、混合ダブルスA代表の齋藤のペアに、第1ゲームは18本と迫られるも、高校時代から組む先輩&後輩ペアは揺るがず。2022年以来の優勝に、あと1勝まで来た。

▼準決勝(5月28日)

毛利未佳/田代愛妃(七十七銀行)②〔14−21、21−12、21−17〕1●加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)

大竹望月/髙橋美優(BIPROGY)②〔21−18、21−8〕0●今井優歩/齋藤夏(YAMATO奈良/ACT SAIKYO)

▼決勝(5月29日)

毛利未佳/田代愛妃(七十七銀行) − 大竹望月/髙橋美優(BIPROGY)

【混合ダブルス】

朝一番に行われた混合ダブルス。決勝進出一番乗りは、下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)。B代表の西大輝/佐藤灯(龍谷大/ACT SAIKYO)を相手に、サウスポー・下農の後衛と、大澤の前衛がうまく機能して得点を奪っていく。昨年も優勝している下農(パートナーは重田美空)が、慣れない大澤に声をかけながらリード。大澤は積極的にネット前に詰めて、B代表ペアに思うようなプレーをさせず。西/佐藤は、西が強烈なスマッシュを打てる形になれば強いが、相手にうまく封じられた。下農は混合ダブルス連覇と、男子ダブルスとの2種目制覇をかけて、最終日に臨む。

もう一つのB代表ペア、霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)は、大関修平/齋藤夏(大同特殊鋼/ACT SAIKYO)に2−0で勝利。昨年の全日本社会人を制しているペアは、ラリー中に迷うシ−ンがほとんどない安定ぶり。初戦から2−0を重ね、初優勝まであと1勝に迫った。

▼準決勝(5月28日)

下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)②〔21−15、21−12〕0●西大輝/佐藤灯(龍谷大/ACT SAIKYO)

霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)②〔21−8、21−14〕0●大関修平/齋藤夏(大同特殊鋼/ACT SAIKYO)

▼決勝(5月29日)

下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO) − 霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)

取材・文/平田美穂

写真/黒崎雅久

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