味の素株式会社は、5月24日、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて味の素㈱によるTAEM JAPANパリ2024サポート計画の発表会を行なった。
発表会では、同社の藤江太郎取締役代表執行役社長が登壇し、7月から9月に開催されるパリ2024オリンピック・パラリンピック日本代表選手団「TEAM JAPAN」に、同社の製品やメニューを提供し、選手のトータルコンディショニングをサポートすることをプレゼンテーション。パリ大会では、最新のスポーツ栄養科学研究に基づき開発された「アミノバイタル®」をはじめとするアミノ酸サプリメントを提供するほか、オリンピックでは日本オリンピック委員会(JOC)が開設する、現地での栄養サポート拠点「G-Road Station」に協力。「G-Road Station」では、和軽食を提供し、食べなれたメニューによる戦略的栄養補給を可能とするとともに、リラックスできる空間を創出することで「TEAM JAPAN」のこころとからだを元気にする。注目なのは、和軽食として提供するメニューの一つである 「勝ち飯®」うま味スープ パリスペシャル。これは、パリで活躍する日本人フレンチシェフ手島竜司氏の監修によって開発。鶏から抽出したフォン(だし汁)のイノシン酸と「味の素®」のグルタミン酸の効果によって、強いうま味を感じられるスープに、欧州味の素食品社のGYOZA(ギョーザ)と野菜が入った栄養バランスのよいメニューだ。
また、パラリンピックでは、日本パラリンピック委員会(JPC)と共同で、日本代表選手団のための拠点「Café Du Dashi」(カフェ・ドゥ・ダシ)を開設。2023年の杭州アジアパラ競技大会の際に、現地で提供した「だし湯」が好評だったことから、「だし湯」の種類を増やし、選手のコンディション維持に貢献する。
同社は、2003年よりJOCオフィシャルパートナーとしてオリンピック日本代表選手団「TEAM JAPAN」の強化支援事業「ビクトリープロジェクト®」によって栄養サポート活動を実施。2016年からはJPCとも連携し、パラリンピック日本代表選手団も「ビクトリープロジェクト®」の対象としている。
この発表会には、来賓として公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の三屋裕子副会長、公益財団法人日本パラスポーツ協会・日本パラリンピック委員会の河合純一委員長が出席。それぞれの活動に対する味の素のサポートに対して、感謝を述べた。
JOCの三屋副会長は「私が出場したオリンピックではまだそういったサポートがない時代だったので、今の選手をすごくうらやましく感じる。脳腸相関という言葉があるように、脳がストレスを受けると、すぐ腸に影響がある。そうするとコンディションに影響し、いいパフォーマンスができない。日本食を食べることで、ストレスが減り、リラックスすれば、腸もうまく動く。逆もあり、腸がうまく動けば、脳のストレスも減る。過去最大の選手団となるであろうパリ大会では、選手たちが長年かけてつくった技と身体を栄養面でサポートしていただければ」と話した。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部