5月21日、日本バドミントン協会は7月27日に開幕するパリオリンピック・バドミントン競技の出場内定選手を発表した。日本は5種目で出場枠をつかんでおり、男女シングルスと女子ダブルスは2枠を手にしている。パリ五輪は、日本から12選手がメダル獲得に挑む。
記者会見に出席した村井満日本バドミントン協会会長は、「ここにいる選手は、全員がメダルをねらっているし、その中でも頂点のメダルをねらっている。世界のレベルは高いし、ギリギリの戦いにはなると思いますが、持っている力をしっかり出せれば、その夢は実現できると思います」と話し、同席した朴柱奉ヘッドコーチは「選手は昨年からの五輪レースで20回以上の国際大会に参加してきました。でも、オリンピックは(他の大会とは)違う。来週からのシンガポールOP(Super750)、インドネシアOP(Super1000)でいい成績を出せれば、自信を持ってオリンピックの準備ができると思います」と語った。
パリ五輪に内定した選手と意気込みは以下の通り。
▼男子シングルス
奈良岡功大(NTT東日本) 初めてのオリンピックは緊張すると思いますが、自分のベストが出せるように頑張ります。
西本拳太(ジェイテクト) 初めてのオリンピックですが、金メダルをめざして、大会のダークホースになりたいと思います。独特な緊張感があると思いますが、暴れ回りたいです。
▼女子シングルス
山口茜(再春館製薬所) 今回のオリンピックは笑って終われるように、自分のベストをつくして頑張ります。
大堀彩(トナミ運輸) 今回のオリンピックは初出場ですが、悔いを残さないように、皆さんに勇気や感動を少しでも与えられようなプレーをしたいと思います。
▼男子ダブルス
保木卓朗(トナミ運輸) 今回は初出場で緊張すると思いますが、自分らしいプレーを出せればと思っています。応援よろしくお願いします。
小林優吾(トナミ運輸) まず、大きな舞台に出られることをうれしく思っています。五輪は全力で楽しめたらいいなと思います。
▼女子ダブルス
志田千陽(再春館製薬所) オリンピックは初出場なので、シダマツらしく全力で、目標のメダルが取れるように頑張りたいと思います。
松山奈未(再春館製薬所) オリンピックでは2人で楽しみながらプレーしたいです。また、皆さんにも楽しんでもらえればと思います。
松本麻佑(北都銀行) 東京オリンピックは悔しい結果に終わってしまいました(5位入賞)。(五輪は)2度目の挑戦なので、パリでは自分たちの最大限のプレーが出せるように頑張りたいと思います」
永原和可那(北都銀行) 東京オリンピックでの悔しさがあり、パリの舞台でもう一度挑戦したいという気持ちでやってきました。後悔のないプレーを出せるように頑張りたいです。
▼混合ダブルス
渡辺勇大(BIPROGY) 五輪の内定をいただけて、さらに身が引き締まる思いですし、ワクワクもしています。2回目のオリンピックは、前回のメダルを上回れるように、金メダルを獲得できるように頑張りたいと思います。
東野有紗(BIPROGY) 東京オリンピックでは悔しい結果に終わったので、パリでは楽しんで、自分たちのプレーができるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
【スタッフ】
中西洋介(男子シングルス)
今別府香里(女子シングルス)
タン・キムハー(男子ダブルス)
中島慶(女子ダブルス)
ジェレミー・ガン(混合ダブルス)
※所属は日本バドミントン協会
【支援スタッフ】
▼監督
朴柱奉(日本バドミントン協会)
▼トレーナー
升巴七都希(ロコ・ケア)
▼スパーリング
小川翔悟(ジェイテクト)
秦野陸(トナミ運輸)
▼映像分析
飯塚太郎(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
▼トレーニングコーチ
鈴木 沙織(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/長尾亜紀