前回大会の銅メダルから、さらに輝く色をねらう日本男子。準々決勝の相手は、グループDで2位通過のマレーシア。単複エースが強力なポイント源となる強敵だが、日本はシングルスのエース奈良岡功大を出さず、西本拳太(上写真)、渡邉航貴、桃田賢斗を起用。ダブルスは保木卓朗/小林優吾、そして古賀輝/齋藤太一で勝負に出た。
第1シングルスで登場した西本は、前日の予選リーグ・台湾戦で難敵の周天成(チョウ・ティエンチェン)との大接戦に勝利。2日連続の起用で疲労が残る中、世界ランク上位のリー・ジジャとの勝負は、第1ゲーム前半こそ11オールと競り合う展開に。しかし、ここから連続失点を喫すると、13−21で先制を許してしまう。さらに、第2ゲームもペースを掌握され、西本は0-2のストレート負けを喫した。
黒星スタートとなった日本は、第1ダブルスの保木/小林(上写真・左)がアーロン・チア/ソー・ウィーイクとの勝負に挑むと、白熱した試合を繰り広げる。第1ゲームは18本で保木/小林が落としたものの、第2ゲームは積極的に仕掛けて21-14。ファイナル勝負になると、1点を交互に奪い合う接戦から保木/小林が抜け出し18-13。マレーシアペアも意地を見せて19オールまで持ち込んだが、最後は保木/小林が2連取して勝負を決めた。
日本は、保木/小林がつくった勢いを後半につなげたかったが、第2シングルスの渡邉航貴はレオン・ジュンハオに0-2のストレートで敗戦。第2ダブルスの古賀/齋藤は、第1ゲーム21-18で先制したが、後半は主導権を握られ1-2の逆転負け。日本は第3シングルスで待つ桃田賢斗に回せず、マレーシアに1-3で敗戦。2016年のベスト8以来、4大会ぶりにトマス杯のメダルを逃した。
▼準々決勝(5月2日)
日本(B組1位)1−3 マレーシア(D組2位)
MS1 西本拳太●0〔13−21、3−21〕②リー・ジジャ33分
MD1 保木卓朗/小林優吾②〔18−21、21−14、21−19〕1●A・チア/ソーWY67分
MS2 渡邉航貴●0〔13−21、10−21〕②レオン・ジュンハオ35分
MD2 古賀輝/齋藤太一●1〔21−18、15−21、12−21〕②ゴーSF/N・イズッディン66分
中国(A組1位)3−1 インド(C組2位)
MS1 石宇奇②〔15−21、21−11、21−14〕1●プラノイ・H.S.
MD1 王昶/梁偉鏗②〔21−15、11−21、21−12〕1●シェティ/ランキレッディ51分
MS2 李詩灃●1〔21−13、8−21、14−21〕②ラクシャ・セン70分
MD2 何濟庭/任翔宇②〔21−10、21−10〕0●カピラ/プラスィーク34分
▼準決勝(5月3日)
デンマーク(D組1位) ー 台湾(B組2位)
インドネシア(C組1位) ー 韓国(A組2位)
4月29日/3日目
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文/バドミントン・マガジン編集部
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