【国内ニュース】「12年後にはバドミントンファミリーを100万人に」 日本バドミントン協会がパーパス・ビジョンを発表!

日本バドミントン協会は、4月22日、同協会として今後めざす方向性(パーパス・バリュー)と12年後にめざす状態(ビジョン)について発表した。

バドミントンの未来に向けて、日本バドミントン協会がめざす「パーパス」についてメディアに説明する村井満・日本バドミントン協会会長

発表会見には、村井満会長、朝倉康善副会長兼強化本部長、大野淳事務局長兼事業本部長、出井宏明企画本部長が出席。昨年6月に村井会長が日本協会会長に就任し、9月から議論を重ねてきたという「パーパス」「ビジョン」について発表するとともに、現状で厳しい財政状態が明らかになっている中、日本代表のスポンサーに依存しない新たなスポンサープログラムのスタートについての発表も行なった。

日本バドミントン協会がめざすべき「パーパス」「ビジョン」を決定するにあたり、これまで競技関係者など約1000名のほか、調査分析会社の協力を得て、200万人の一般の方々からのアンケートを元に、バドミントンが持っている本質的価値(バリュー)を言語化。それらを『健やか』『育む』『繋ぐ』という3つの「バリュー」に分類し、いずれもが『豊かさ』につながることから、日本バドミントン協会が目指す方向性(パーパス)を『スポーツを通じて「こころ躍る・豊かな」世界を創る。』とした。

また、ビジョンとしては、オリンピックイヤーを一区切りとし、パリ五輪の3大会後となる2036年の12年後にめざす状態・ターゲットを設定。競技登録者数を現在の35万人から、ファンも含め100万人に増加させること、事業規模を現状の20億円から50億円へと拡大させること、トップレベルの強化システムの確立と全種目で世界トップ3に常時選手を送り込むこと、健全なガバナンス/コンプライアンス基盤に支えられたESG(環境・社会・ガバナンス)経営の確立などを挙げた。

12年後にめざすビジョンについて出井宏明企画本部長が説明

パーパスについては、協会関係者がさまざまな判断をしていくときに、原点として戻っていくものとなるが、一方、一般の競技者や愛好家、ファンに向けては『自由に羽ばたけ もっと高く、もっと強く We can Fly』というキャンペーンメッセージを打ち出していく。会見では、サッカーJリーグオフィシャルテーマソングなどを手掛けたギタリスト春畑道哉氏による日本バドミントンのためのアンセム『We can Fly~もっと高く、もっと強く~』も発表された。今後、このアンセムはバドミントン会場などさまざまな場所で使われていく予定だという。

また従来、日本バドミントン協会のスポンサーは、主に日本代表活動や大会(事業)に対して支援を行なってきたが、2024年度にスタートした新たなスポンサープログラムでは、社会活動やテクノロジー開発といった各分野の課題に対する支援が行なわれるように整備されたことを発表。これには、より柔軟に支援を受け、日本バドミントンを発展させていくねらいがある。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2024/04/22
■関連キーワード

         

人気記事ランキング

閉じる