4月18日、桃田賢斗がトマス杯を最後に日本代表活動から引退することを発表したことについて、日本バドミントン協会の村井満会長は、これまでの桃田の日本代表としての活躍と功績に対して、あらためて賞賛と慰労のコメントを発表した。
【村井満会長のコメント】
日本人男子選手で初の世界ランキング1位となり、その座を3年以上維持し、長く日本のバドミントンの先頭をけん引してきた桃田賢斗選手が、来週行なわれる第33回トマス杯をもって長い代表での生活に区切りをつけると会見がありました。
他の競技よりもはるかに速いスピードで繰り出されるシャトルを操るバドミントンは、世界最速のスポーツと言われていて、最速時速565km/hを記録するような極めて過酷な競技です。人間の限界を超えるようなバドミントンの世界において、日の丸を背負って世界の最前線で桃田選手が積み上げてきた多くの功績は、あらためて尊敬の念に堪えません。同時に、ケガによる視覚異常がどれほど彼を苦しめたかは、想像するに余りあるものと思います。
これからもバドミントンを続けていくと聞き、世界を目指す多くの後輩に経験を還元してもらいたいですし、過酷で困難な社会を生きていく姿勢を、多くの人に伝えてもらいたいと思います。
本当にお疲れ様でした。
文/バドミントン・マガジン編集部(※日本バドミントン協会からのリリースを基に作成)