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【アジア選手権2024】「ファイナルゲーム終盤は自分たちのミスから決められた。そこだけが本当に悔しい」(櫻本絢子)<準々決勝/選手コメント-1>

4月12日にアジア選手権(中国・寧波)4日目が開催され、各種目の準々決勝が行なわれた。ここでは、試合を戦った日本選手のコメントを紹介する。

【選手コメント】

櫻本絢子(左)/宮浦玲奈

女子ダブルス準々決勝:陳清晨/賈一凡(中国)に1-2で敗戦

――試合を振り返って

櫻本 昨日までと風の影響が全然違いました。最初に入ったコートは思った以上にシャトルが飛んで戦いにくかったです。それと、相手のサービスまわりの速さがすごくて、こちらが引いてしまった。すべてのプレーに自信がなくなってしまい、第1ゲームはああいう点数(10-21)になってしまいました。

2ゲーム目は、飛ばない方のコート。しっかりと振って押し込んだら、相手にミスが出始めて、こちらが決める球も増えました。でも、ファイナルゲームの終盤、17点くらいからは、本当に自分たちのミスで決められていた。そこだけが本当に悔しいです。

宮浦 1ゲームは圧倒されました。でも、2ゲームに入る時に、絢子の「1回リセットしよう」という言葉で、そこから本当に気持ちをリセットして、第2ゲームを取ることができた。ファイナルゲームは、相手のいい流れを途中で切ることができなかった。そこで何かを変えられていたら、勝てる可能性が増えてくると思うけど、シャトルが飛ぶコートになって、うまく変えていける勇気が出ない自分がいました。いい戦いはできた。でも、あそこまで戦えたなら勝てる可能性があるということ。そこに持っていけなかったことが、やっぱり悔しいです。

――1ゲーム目、宮浦選手が集中的にねらわれていた

宮浦 ねらわれているのはわかっていたので、絢子のレシーブから展開をつくってもらうようにして、前に入るようになりました。パートナーに頼り過ぎず、自分がどれだけ頑張れるかは大事ですけど、パートナーを信じて助けてもらうことも大事。自分でどうにかしようとするより、絢子につくってもらって、自分はミスをせずに試合を進めていこうと思いました。

――ファイナルゲームは7-0でリードした

櫻本 自分たちの攻撃は決まっていたし、攻撃している時には点数が取れていた。一方で、相手のサービスまわりと、(レシーブを)上げて前で捕まった時は、点数を取られていた。球をしっかり落として、相手に上げさせて、自分たちの攻撃の形に持っていこうと話していました。最初の7点までは、自分たちが冷静にやっていたし、相手もサービスまわりでミスが出始めていました。

でも、自分たちの球がアウトすると、また1ゲーム目みたいな(弱気な)スタンスになって、逆にサービスまわりでミスが出ていた。すぐに7点差を追いつかれて、10点まで取られてしまった。早い段階で、シンプルにやり方を変えて我慢をすればよかったと思いますが、そこが難しかったです。

――中国の最強ペアに善戦できた

宮浦 相手は世界ランク1位で、こちらは11位。特に、私はA代表での経験が浅い。経験の差をどれだけ埋められるかという部分では、もっと思い切ったり、アグレッシブにいくことが必要だった。でも、相手の経験値が上。日本選手がやらない球回しもあって、そういうときに自分がうまくかわせたり、レシーブできたりすればよかった。

――日本選手にない球回しとは?

宮浦 クロスの使い方やハーフのクロスだったりがうまい。こちらがハーフに落としても、落とし返してくる。相手に上げさせるためにドロップやスマッシュを打って、相手が下からシャトルをさわっていても、無理矢理、落としてくるので、こちらが上げたり、相手が沈めてくる球をネットに引っかけたりしてしまった。そういうところが、やっぱりすごいと思いました。

櫻本 個々の役割がすごくハッキリしていると思いました。陳清晨選手は、前で展開をつくることに徹底している。パワーのある賈一凡選手が、後衛から打つための球をこちらに打たせることに徹底してきてた。その気迫をすごく感じた。こっちが質のいい球を打っても、いい球で返ってくる。賈一凡選手の最後まで打ち切る力もすごいし、バックハンドのレシーブがすごく早く、自分がスマッシュを打った後のリターンが、いつもより早く返ってくる。そこがほかのペアとは違うと感じました。

――ユーバー杯では十分な戦力になれる

櫻本 ユーバー杯は、初めてなのですごく緊張すると思うけど、楽しみな部分もある。団体戦は、いつも切磋琢磨している日本のライバルたちがチームメート。一緒に戦うので楽しみです。自分たちが出場した時は、絶対にその一本を取る準備をして、戦えることを楽しみたいと思います。

宮浦 すごく上のランク選手にも戦えるようになってきた。また挑戦したい。日本には、志田千陽/松山奈未ペア、松本麻佑/永原和可那ペアがいるけど、ユ杯に出させてもらえたら、挑戦していきたい。大会の楽しみ方も緊張感も個人戦とは違うと思うし、責任感も変わってくる。その中でも2人らしく楽しんでやっていきたいです。

取材・写真
平野貴也

構成
バドミントン・マガジン編集部

【選手コメント】

3日目/4月11日

松本&永原 / 武井&遠藤

保木&小林 / 西本拳太

三橋&岡村 / 志田&松山

大堀彩 / 奈良岡功大

山口茜 / 渡辺&東野

金子&松友 / 櫻本&宮浦

2日目/4月10日

仁平菜月

渡邉航貴 /  金子&松友

山下&篠谷 / 奈良岡功大

山口茜 / 渡辺&東野

保木&小林 / 三橋&岡村

西本拳太 / 古賀&齋藤

大堀彩 / 緑川&齋藤

志田&松山 / 奥原希望

初日/4月9日
保木&小林 / 奥原希望

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