『第52回全国高校選抜バドミントン大会』は、28日に滋賀県の滋賀ダイハツアリーナで大会最終日を迎え、男女ともに個人戦のダブルスとシングルスで決勝までが実施された。ここでは、砂川温香/長廻優茉が栄冠に輝いた女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
【女子ダブルス】
先に決勝進出を決めたのは、柳井商工の中西香菜/西田優。大きなクリアーとネット際への緩いショットを効果的に織り交ぜて、立ち上がりから主導権を掌握。対する玉木亜耶/米本宙那(四天王寺)は、集中力を途切れさせず、徐々に相手のリズムにも順応して追い上げたが、19本オールで振りきられた。
準決勝のもう1試合はファイナルゲームに突入。砂川温香/長廻優茉(柳井商工)、相磯美心/松田仁衣菜(福井工大附福井)ともに攻撃の手を緩めず、最終盤まで競り合ったが、20オールから砂川/長廻が渾身の2連続ポイント。大接戦に終止符を打った。
柳井商工の同士討ちとなった決勝。中西/西田、砂川/長廻ともに滑り出しから果敢に攻撃を仕掛けたが、ミスの少ない砂川/長廻が11−5でインターバルへ。その後もコンスタントにリードを広げ、11本で先制した。
第2ゲームは6オールまでポイントを分け合う展開。長期戦の空気が漂った。しかし、ここで突破口を開いたのは砂川/長廻。力強いプッシュやスマッシュで4連続得点し、11−8で折り返してからは、ほぼ優勢にゲームを支配。21−14で歓喜の瞬間を迎えた。
優勝コメント
砂川温香(左)/長廻優茉
砂川「ダブルスはベスト4が目標でしたが、決勝まで行けて、この最後の1試合で自分たちがさらに成長できると思って臨みました。勝ちたい気持ちよりも、一本一本、目の前のラリーを楽しもうという思いもあった。そういう気持ちを持てたから、硬くならずに伸び伸びとプレーできたと思います。インターハイに向けて、技術力を上げるのはもちろん、もっとメンタルも強くしたいです」
長廻「決勝は相手が向かってくるなかで、自分たちのほうが強い気持ちでプレーできたと思います。苦しい場面もありましたが、一本一本の集中力がよかった。正直、優勝する自信はなかったのですが、チャレンジの積み重ねが、よい結果につながりました。砂川が前で、私が後ろというのが基本的なスタイル。砂川は気持ちでもプレーでも引っ張ってくれる頼もしいパートナーです」
準優勝☆中西香菜(左)/西田優
28日の試合結果
【女子ダブルス】
▼準決勝
中西香菜/西田優(柳井商工)②〔21−19、21−19〕0●玉木亜弥/米本宙那(四天王寺)
砂川温香/長廻優茉(柳井商工)②〔21−13、12−21、22−20〕1●相磯美心/松田仁衣菜(福井工大附福井)
▼決勝
砂川温香/長廻優茉②〔21−11、21−14〕0●中西香菜/西田優
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/太田裕史
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