『第52回全国高校選抜バドミントン大会』が、25日に滋賀県の大津市と草津市で開幕した。競技2日目となったこの日は、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝までが実施され、優勝チームが決まった。ここでは、女子団体のダイジェストをお伝えする。
【女子団体】
女子団体準々決勝。左のヤマでは、まず第1シードの柳井商工(山口)が作新学院(栃木)に3−0で勝利。四天王寺(大阪)は九州国際大付(福岡)を3−1で振りきり、準決勝進出を決めた。
右のヤマでは、埼玉栄(埼玉)が、昨年春夏準優勝のふたば未来学園(福島)から第1・2複と第2単を奪って勝利。青森山田(青森)は園田学園(兵庫)に対して序盤は劣勢を強いられたが、第2複・平本梨々菜/広瀬万倫が第2ゲームのマッチポイントを凌いで逆転勝ち。この価値ある白星で流れをつくり、3−1で4強入りを果たした。
準決勝。柳井商工vs四天王寺は、第2複をストレートで先勝した柳井商工が、第1複・西田優/中西香菜のファイナル29−27の大激戦勝利で王手をかけると、第1単の突沖花歩もファイナルで勝利。決勝へ駒を進めた。
もう一方の青森山田vs埼玉栄は、複2試合と単2試合を終えた時点でタイスコア。最後は青森山田の平本梨々菜が、闘志を空回りさせず正確なショットで主導権を握り続け、15本、11本で快勝した。
そして迎えた決勝。3面展開でスタートし、第2複の砂川温香/長廻優茉が14本オールで先勝した柳井商工が、第1単・白川菜結のストレート勝ちで2−0とリード。第1複の西田/中西は平本/工藤彩歩にファイナル逆転負けを喫したが、最後は柳井商工の第2単・砂川が強靭なフットワークをフル稼働させて、21−12、21−9で締めくくり、同校が選抜4連覇と春夏7連覇を成し遂げた。
【優勝コメント】
竹光唯至監督「選手たちはチャレンジする気持ちをキープして、一戦一戦よく集中し、試合ごとに成長してくれました。日々、ストイックに努力を積み重ね、目標に向かって頑張ってきた成果だと思います。もちろん、サポートメンバーも含めての優勝です。次はインターハイに向けて…そして、その先も見すえて、さらに成長できればと考えています」
砂川温香主将「きつい練習を皆で頑張って乗り越えて、優勝することができました。キャプテンの立場としては、とてもうれしく、同時にホッとしました。正直、連覇に対する意識やプレッシャーもあったのですが、このチームで優勝したい気持ちのほうが強かった。普段は仲がよく、元気で明るいメンバーですが、チーム内で切磋琢磨する意識がある。それも特長だと思います。個人としては今年、インターハイで3冠を達成することが大きな目標です」
▼準々決勝
柳井商工(山口)3−0 作新学院(栃木)
四天王寺(大阪)3−1 九州国際大付(福岡)
青森山田(青森)3−1 園田学園(兵庫)
埼玉栄(埼玉)3−1 ふたば未来学園(福島)
▼準決勝
柳井商工 3−0 四天王寺
青森山田 3−2 埼玉栄
▼決勝
柳井商工 3−1 青森山田
西田優/中西香菜●1〔21−13、15−21、13−21〕②平本梨々菜/工藤彩歩
砂川温香/長廻優茉②〔21−14、21−14〕0●石川乃乃葉/広瀬万倫
白川菜結②〔21−19、21−9〕0●東谷悠妃
砂川温香②〔21−12、21−9〕0●中根千夏
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/太田裕史