【全英オープン2024】「全英OPは特別な大会。先を見すぎず、二人でこの舞台を楽しむことが結果につながればと思う」(櫻本)<選手コメント/初日-2>

3月12日にBWFワールドツアー・全英オープン(バーミンガム・Super1000)が開幕した。ここでは、大会初日の1回戦を戦った選手のコメントを紹介する。

【結果】

1回戦/初日(3月12日)

櫻本絢子(手前)/宮浦玲奈

女子ダブルス1回戦:松本麻佑/永原和可那に2-1で勝利

――日本ペア対決に勝利

櫻本 ナガマツペアとは、宮浦とのペアだと(昨年の)インドネシアオープン以来の2回目。その時はすごく打ち込まれて負けた印象が強かったので、今日はその相手の強打を一発しのいで、そこから自分たちの形にもっていこうと話していました。その作戦がすごくハマったのが、よかったと思います。

宮浦 自分がどれだけしっかり沈めて前に入るかでした。絢子が後ろに入れば、絶対に決めてくれるとか、絶対自分にいい球を出してくれると思っていたので。自分がとにかく入れて、しっかりラリーするのを徹底できたと思います。変なミスの仕方とか、いい球を打とうと思って逆に甘い球を打ったりしてしまったので、そこは変えなきゃいけないという反省はあります。

――相手の強打への対策などはあったか

櫻本 トップレベルになれば、みんな強打があります。レースが始まったころより、自分たちのレシーブ力が上がったので、前回戦った時よりはレシーブができる自信があったし、風の使い方を2人とも対応できるようになっているので、少し自信を持ってできた部分はありました。

―追いつかれた後のファイナルゲームは、どう臨んだか

宮浦 最初のゲームを頑張って取って、2ゲーム目は我慢と思っていましたが、最後は自分の心臓が飛び出るんじゃないかというぐらい、すごく緊張してました。相手は風を意識したり、絢子の強打を嫌がったり、私が前衛で落とした球を嫌がったりしていましたが、私は(自分たちの)勝ちが見えてから、“このまま取り切りたい”っていう余計な邪念を出してしまった。でも、それまでの過程をしっかりできたことが、勝利につながったのかなと感じます。

―この大会の目標

櫻本 全英オープンは特別な大会というのが、自分の中にはある。優勝したい気持ちはもちろんありますが、先を見すぎ、まずは2人でこの舞台を楽しむこと。それが結果につながればと思っています。

宮浦 楽しみながら、自分のやれることをやるだけ。自分の力を出し切れないのが一番悔しいし、その悔しさは、何回も何回も味わっている。やりきって終わることが大事だと思うので、どの試合もしっかり自分の力を出しきって、やれるところまでやって、しっかり勝ち進んでいきたいと思います。

松本麻佑(右)/永原和可那

永原 風の影響もあって、相手の球が結構伸びていました。相手のレシーブもよくて、自分たちのいい形をあまりつくらせてもらえず、自分たちのミスで流れに乗り切れなかった。こういう風で難しいところでも、しっかり入れていけるようにやっていかないと難しいと思いました。最近は、いい時と悪い時が交互にきている。いい試合ができた後の次が悪くなって、それを修正してよくなるという感じです。強い選手はそういうのがなくて、常にいいパフォーマンスだったり、100パーセントに近いパフォーマンスができている。自分たちは波があるので、そこはしっかり反省したいです。

松本 少しコンディションがよくなくて、最後まであまりいいイメージがもてなかったのが敗因かなと思います。仮にこのままオリンピックに出られても、簡単には勝てないなというイメージがついてしまったので、次の試合までに、なんとかそれを克服できるようにしたいです。(1回戦敗退については)絶対に負けれない一戦だと思っていました。どこで負けるにしろ、1回戦で負けるのはすごいよくなかったと思います。でも、時間は巻き戻せないので、次に向けてまた頑張るしかないです。

緑川大輝(左)/齋藤夏

混合ダブルス1回戦:デンマークのクリスチャンセン/ボエに1-2で敗戦。第1ゲームを先制したが、後半に逆転を許した。

緑川 (2ゲーム目は)少し嫌な風が吹いてたというか、自分はやりづらく感じてましたが、感覚を取り戻しながらだったので、ファイナルゲームに入ってどうなるかなと思っていました。(心理面の変化は?)特にはなかったですけど、どうしても攻められている感じがあって、1ゲーム目の時よりも自分たちのスピードが落ちていた。そのスピードが落ちているのに、自分たちのプレースタイルを変えず、2、3ゲーム目を普通にプレーしてしまった。2ゲーム目を取られてから、もう少し考えながらやる必要があったと思います。

齋藤 2ゲーム目からは相手がサービスまわりでスピードを上げてきたので、自分たちが先手になることが少なかったです。3ゲーム目の出だしはよかったですけど、後半に攻められることは多かったと思います。自分たちがもっと攻められないような対策、例えばレシーブで頑張るのか、それとも攻めで頑張るのか、どちらか一択に絞ってやった方がよかったかなって思います。

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構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO、Getty Images

投稿日:2024/03/13

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