3月12日にBWFワールドツアー・全英オープン(バーミンガム・Super1000)が開幕した。ここでは、大会初日の1回戦を戦った選手のコメントを紹介する。
【結果】
渡邉航貴
男子シングルス1回戦:台湾の王子維(ワン・ツーウェイ)に2-0で勝利!
――まずは初戦を突破
渡邉 全英オープンの1回戦を突破するのは、すごく貴重なこと。とりあえず、勝ててホッとしてます。(グレーのコートは)初めてだったので、新鮮な気持ち。すごく楽しくプレーできました。
――昨年、3回勝っている相手との対戦
渡邉 多分、相手が自分に苦手意識を持っていたと思います。1回戦での対戦がわかった時、昨年3回勝っているのに、この全英で負けてしまうのはもったいないと思っていた。最初から勝たないといけないというよりも、いつものプレーをすれば勝てるという自信はあったので、それでなんとかなったという感じです。
――試合のプランは?
渡邉 あまり打たず、相手を回して疲れさせるというプレーです。相手のエラー待ち、ミス待ちでした。それがうまくハマってよかったです。
――最初からねらい通り相手を振り回していた
渡邉 身長的に(自分のほうが)小さいし、相手の方がリーチあって、パワーもある。どうやって勝つかという時に、フットワークの速さでは負けないと思っていた。そこでしっかり自分の足を動かして、相手の体力を消耗させて、エラー待ちという展開をねらってました。ずっと待っていたので、本当にプラン通りにできたと思います。
――フランスOPから修正点など
渡邉 フランスの時に体調を崩して、あまりコンディションがよくないまま試合に臨んでいた。コンディションの管理もすごい大事だと思いましたが、(フランスで)負けた次の日から練習を積んでいたので、今回はしっかり準備ができてると思います。
西本拳太
男子シングルス1回戦:カナダのブライアン・ヤンに2-0で勝利
――積極的に攻めていた
西本 今日はシャトル(の飛び)が速い感じがあった。自分から攻めていった方がいいかなと思ったので、攻めていきました。
――五輪レースを戦う中で、全英OPは大きな山。結果などの目標は?
西本 もちろん優勝しかねらっていない。一番大きな目標なので、そこをめざしてますが、でも、 1個1個、1点1点の積み重ねがそこにつながると思っています。明日(13日)は休みなので、明後日(14日の2回戦)の試合にどうつなげるか、どう準備するかだと思いまいます。
――来週はスイスOP(S300)にも出場予定
西本 今のところは参加する予定です。試合をやることで、つかめるものがある。一番の目標はオリンピックの金メダルなので、そこにつなげるためにも、ポイントだけのためではなく自分の実力を上げるためにと考えています。
――3週連続の試合は体的にもきつい
西本 きついのはみんな一緒。五輪レースを約1年も戦って、過酷なのはしみじみ感じています。その過酷さを走りきるという気持ちしかないです。レースが大変だと思い始めたら、本当に大変とばっかり思ってしまうので、そこはいい意味で前向きにとらえていきたいです。
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構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO、Getty Images