世界選手権銀メダルなど男子シングルスの世界トッププレーヤーとして活躍する奈良岡功大が、2月24日、東京都立川市のドーム立川立飛でメディア向けの公開練習を実施。練習後には、立川のジュニア選手と交流を行なった。
この日は、奈良岡のスポンサーである株式会社立飛ホールディングスの施設であるドーム立川立飛で練習。父でコーチでもある奈良岡浩コーチのノックで、オーバーヘッドストロークの打ち分けやネット前からのショットを繰り返し練習した。
約1時間半の練習後に、立川市の中学生とバドミントンで交流。中学生プレーヤーのリクエストに応え、ドライブやレシーブなどを約1時間にわたって指導した。羽根打ちの最後には、参加ジュニア一人ひとりとラリーで打ち合った。
交流会の後半には、奈良岡がジュニアたちの質問に答える時間も。中学時代にやっていた練習について聞かれると、「多くて4時間、普通のときは2時間。筋トレはほとんどやっていなくて、走ったり、羽根打ちがメイン。フィジカルも大事だけど、バドミントンはスキルが大事。スキルがないと、フィジカルも発揮できない」と答え、「それでも、リストを鍛えるために、お風呂の中でしゃもじを動かす“しゃもじトレーニング”は、小学生のときから高校2年生くらいまでずっと続けてきた。それでリストが強くなって、いろいろなショットが打てるようになった」と、ジュニアたちにも薦めていた。また、「きれいなフォームで打つには?」という質問に対しては、「自分のフォームはきれいというより、独特かなと思う。ただ、子どものころは、海外のトップ選手の動画を見て、いいところだけ取り入れようとしていた。あとは、きれいなフォームで打つためには、足が大事。走ったりして足を鍛えるといいと思う」と回答。一人ひとりの質問に耳を傾け、真摯に考えながら、奈良岡ならではのアドバイスを送った。
交流会後にメディア対応を行なった奈良岡は、パリ五輪については「まだ何も考えていない」としながら、「3月のフランスオープンがパリ五輪の会場で開催されるので、できるだけ多く試合をして、感覚をつかんで帰ってきたいなと思います」と話した。
――ジュニアと交流した感想を
「ジュニアたちはうれしかったかどうかはわかりませんが(笑)、自分なりにうまくできたかなと思います」
――印象に残った質問は?
「『どうやったらきれいなフォームで打てますか』という質問は、教えようがないから、難しかったです。一回、試合の動画を見てねって感じですかね」
――奈良岡選手自身のコンディションは?
「普通です。練習していたら、痛いところとかは出てきますが、ケガはある中でもうまくやっていけたらと思います」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部