2月23日に国内最高峰のリーグ戦、S/Jリーグ2023・トップ4トーナメント&順位決定戦が、東京体育館で行なわれた。11月に秋田と愛知で開幕したS&Jブロックリーグの上位2チームが、トップ4に進出。3位以下は、各ブロックの同順位チームと対戦する順位決定戦に挑んだ。ここでは白熱した戦いを繰り広げた5〜8位を決める順位決定戦の試合をダイジェストをお伝えする。
【女子】
混戦となったブロックリーグを3位で終えたチームによる5・6位決定戦。Sブロック4勝1敗の丸杉は、第1ダブルスに小西春七(上写真・右)/清瀬璃子(内定選手:青森山田高)を起用。対するJブロック3勝2敗のACT SAIKYOは、大澤陽奈/倉島美咲で勝負。すると、第1ゲームは小西/清瀬が22-20で接戦をモノにし、第2ゲームは21-10に抑えて丸杉が先取。シングルスも丸杉の古川佳奈が続き、ACT SAIKYOの久湊菜々に対して第1ゲーム21-11で先制。第2ゲームは、古川がねばり強さを発揮する久湊に19-18とリードを奪われたが、終盤は古川が3連続ポイントをつかんで21-19で勝利。2-0で勝利した丸杉が5位、ACT SAIKYOが6位でシーズンを締めくくった
7・8位決定戦は、広島ガスと山陰合同銀行が激突。広島ガスの山藤千彩(上写真・左)/志波寿奈がテンポよく得点をつかみ第1ゲームを21-17で制すと、第2ゲームも山陰合同銀行の髙崎夏実/田部真唯を14本に抑え、広島ガスが先制点。接戦となったシングルスは、今シーズンのブロックで4勝を飾っている山陰合同銀行の三輪音巴に対し、リーグ2勝の近藤七帆が第1ゲーム21-18で先制。第2ゲームも終盤の競り合いをモノにした近藤が22-20で勝利し、広島ガスが2−0勝ち。前回9位から7位に順位を引き上げた。また、敗れた山陰合同銀行も、前回11位から8位とジャンプアップに成功している。
▼7・8位決定戦
丸杉 2−0 ACT SAIKYO
小西春七/清瀬璃子②〔22−20、21−10〕0●大澤陽奈/倉島美咲
古川佳奈②〔21−11、21−19〕0●久湊菜々
福島由紀/宮﨑淳美 試合なし 齋藤夏/佐藤灯
▼7・8位決定戦
広島ガス 2-0 山陰合同銀行
山藤千彩/志波寿奈②〔21−17、21−14〕0●髙崎夏実/田部真唯
近藤七帆②〔21−18、22−20〕0●三輪音巴
小田菜摘/新見桃芭 試合なし 佐藤茅穂/小方里羽
【男子】
ブロック3位同士、4位同士が対戦した順位決定戦。Sブロックで3位となった日立情報通信エンジニアリングは、Jブロック3位の三菱自動車京都との勝負を2-0で制した。日立情報通信Eは、ブロック最終戦・トナミ運輸との試合で出場した松居圭一郎(上写真・左)/玉手勝輝を、第1ダブルスに配した。一方の三菱自動車京都は、開幕戦で起用した内田裕太郎/三上楓でポイントを奪いにいったが、ここは松居/玉手が13本オールで勝利。シングルスは第1ダブルスのいい流れを引き継いだ牧野桂大が2-0で勝利し、日立情報通信Eが2-0で快勝。5・6位決定戦を制して、5位を確保した。
4位同士の対決は、Sブロックの東海興業とJブロックの豊田通商の対決。先制したのは豊田通商。ブロックでは第1ダブルスに立ち続けた吉村徳仁/滝口友士が、東海興業の長峰善/江藤佑太を相手に第1ゲーム21−16。第2ゲームも吉村/滝口が14本に抑え、豊田通商が東海興業にプレッシャーをかける。シングルスは、ブロックリーグで1勝1敗の成績を残している豊田通商の戸内佑亮(上写真)が、今季のリーグで初出場の林寿輝弥とのファイナル勝負を制し、豊田通商が2-0で勝利。前回と同じく7位で今シーズンを終えている。
▼5・6位決定戦
日立情報通信エンジニアリング 2-0 三菱自動車京都
松居圭一郎/玉手勝輝②〔21−13、21−13〕0●内田裕太郎/三上楓
牧野桂大②〔21−14、21−16〕0●常塚光
竹内義憲/霜上雄一 試合なし 西谷春樹/崎野翔太
▼7・8位決定戦
豊田通商 2-0 東海興業
吉村徳仁/滝口友士②〔21−16、21−14〕0●長峰善/江藤佑太
戸内佑亮②〔21−16、19−21、21−13〕1●林寿輝弥
鈴木利拓/三宅将平 試合なし 森田浩平/大滝聖矢
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳