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【アジア団体】ユーバー杯に向けて「もう一度、強い日本を示したい思いがある」(奥原希望)

2月13日からマレーシアのエランゴール州で開催されるアジア団体選手権に出場する日本代表の選手団が、2月10日に出発した。アジア団体選手権は2年ごとに行われ、5月の世界国・地域別団体戦の予選を兼ねている。2月10日の出国前に、日本代表の朴柱奉ヘッドコーチと選手3名が囲み取材に応じ、大会での意気込みなどを話した。

下記は、女子キャプテンを務める奥原希望のコメント。

奥原希望

――今大会の意気込みを聞かせてください

私自身、団体戦では初めてキャプテンという大役を任されて、大丈夫かなという不安は少しありますが、チームには心強い選手のみんながいるので、選手一人ひとりが力を発揮して、優勝という目標に向かっていけば、ユーバー杯本戦につながると思っています。今大会はユーバー杯の予選という位置づけなので、みんなで力を合わせていい結果を出して、この予選の結果をユーバー杯につなげられたらと思います。

――アジア団体では女子は2018年に優勝、2020年には銅メダル。あらためて目標を

団体戦では、いいときには、この予選で優勝して、ユーバー杯優勝、アジア大会も優勝とタイトルを総なめしたときもあるので、この予選でもみんなで優勝めざして頑張っていきたいなと思います。

――パリ五輪に向けたレースでは、追う立場にある。そこに関して

今回は団体戦なので、オリンピックレースのことは本当に考えずに、団体戦をしっかり戦っていきたいなという思いでいます。

――脚のケガの状態は?

体の状態も、パフォーマンスもよくなってきたので、そこに関しては自信をもって、今大会も任されたらしっかりと戦いたいなと思っています。

――徐々にランキングも上がってきた。パリ五輪への道という点で、ご自身の状況をどのようにとらえていますか

まだ、はっきりとは見えていないです。徐々にパフォーマンスを上げられていますが、世界のトップ選手との試合では、確実にやりあえているという実感はまだない状態です。大会でもシードがなく、勝ち上がれるかはドロー次第というところで、やはり不安があります。自分の中では、はっきり見えていない中で、目の前のことを必死に頑張っている状況です。また大きなケガがあると、完全にアウトになってしまうので、今まで以上に体と向き合いながら、体の声を聞きながら取り組んでいます。

――奥原選手自身の団体戦出場は、2022年のユーバー杯以来。ケガのリスクもある中で、出場する選択というのは、団体戦出場による五輪レースポイントの加算も選択の一要素になっていますか

もちろん、そういったこともありますし、私の中ではもう後がないので、チャンスがあるなら出るしかないというふうに考えています。

――年明けのワールドツアー出場での手ごたえというのは?

まだシード選手に対しては、1回くらいしか勝てていないので、特に中国選手に対してはラリーの手応えはあっても、点数を取るというところで勝負になった手応えがあまり掴めていません。そこが今の大きな課題なのかなと思っています。

――団体戦はワールドツアーとはまた違った雰囲気になると思うが、団体戦の中からあえて得たいことは

私の中では、今年のユーバー杯にはすごく重きを置いています。もう一度強い日本を示したいという思いもありますし、メンバー的にもチャンスはあると思っています。そのユーバー杯に向けても、この予選はすごく大事になってくるんじゃないかと思っています。私自身、団体戦からは少し離れていましたが、優勝していた当時のチームの雰囲気などをみんなに伝えながら、気持ちを高めていきたい。五輪レース中ですけど、みんなで一つになって頑張っていきたいなと思っています。

【女子選手団】大堀彩、奥原希望、宮崎友花、仁平菜月、志田千陽、松山奈未、櫻本絢子、宮浦玲奈、中西貴映、岩永鈴

写真/バドミントン・マガジン編集部

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