1月25日、日本バドミントン協会は都内で会見を開き、2024年日本代表・スタッフを発表した。
会見の冒頭であいさつをした村井満日本バドミントン協会会長(上写真・左)は、「オリンピック代表を決める選考レースはいよいよ佳境に入り、日本バドミントン協会としては、5つのカテゴリー(種目)に、日本代表選手を輩出することをめざしています。今日は、オリンピックを中心とした日本代表選手の紹介をさせていただきます。“オリンピックを中心”と申し上げたのは、オリンピックだけが代表の活動ではありません。代表活動は幅広くあるので、そこを視野に入れた人選です。パリだけではなく、その次の(2028年)ロサンゼルスや(2032年)ブリスベンなど、将来的に日本のバドミント界を支える若手の人選なども進めております」と、日本代表の長期的な活躍を視野に入れた選考であることを話した。
また、今回の日本代表発表にともなう選考作業について、同席した朝倉康善日本バドミントン協会副会長兼強化本部長(上写真・右)は、「従来よりも時間をかけて、じっくり議論をしようということで、年末から年始にかけて選考の作業を行ないました。世界大会と国内大会の成績を振り返って、この1年間で代表候補の皆さんがどういった活動をしたのかをしっかり見た上で、直感的な選考ではなく、客観的に見ることに重きを置いて選考作業をさせていただいた」と、これまでの代表選考との違いを強調した。
今回の日本代表選考は、今年7月に開幕するパリ五輪に加え、2028年ロサンゼルス五輪にもつながる選考となったが、男女合わせた代表人数は2023年(12月末時点)の65人から57人に減少。B代表はダブルスで各1ペアずつ削減されている。これについて、朝倉強化本部長は「1年間を通して同じ代表選手がずっと頑張るという考え方ではなく、途中から伸びてくる選手を新たに追加するなど、今まで以上に柔軟にやっていきたいと考えている」と話し、国内大会の成績などによっては追加で選考される可能性を示唆している。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部