1月9日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアOP(クアラルンプール/Super1000)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。日本勢は女子シングルス、男子ダブルスを除く3種目の選手らが、ベスト8入りをかけて海外のライバルたちとしのぎを削っている。
結果
男子シングルスは、奈良岡功大(上写真)、田中湧士、渡邉航貴の3選手が2回戦を戦った。奈良岡は世界ランク14位の林俊易(リン・チュンイ/台湾)との勝負に挑み、2-0のストレート勝ち。第1ゲームは中盤15-14の競り合いを先に抜け出し、第2ゲームは10連続得点などで相手を突き放しベスト8入りを決めた。
1回戦で格上選手を下して勢いに乗る渡邉は、世界ランク2位のアンダース・アントンセン(デンマーク)とファイナル勝負の接戦に持ち込んだが、最終ゲームは14本に抑え込まれ敗戦。2回戦敗退に終わった。周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)との勝負に挑んだ日本王者の田中は、第1ゲームこそ圧倒されたものの、第2ゲームは24-22で奪取。ファイナルゲームも8-15とリードを許す展開から、15-16まで迫ってみせたが、最後は相手に引き離され惜敗。準々決勝進出を逃した。
女子ダブルスは、2大会限定ペアの松友美佐紀(上写真・左)/志田千陽と、福島由紀/松本麻佑がどちらも白星をつかんだ。松友/志田は、台湾ペアを2-0のストレートで退け、ベスト8に進出。韓国ペアと対戦した福島/松本は、第1ゲームの激しい競り合いを21-19で制し、第2ゲームは16オールから先に抜け出して難敵を下した。混合ダブルスは、緑川大輝/齋藤夏がインドネシアペアに勝利。世界ランク8位の強敵に対し、緑川/齋藤は第1、2ゲームとも17本オールで競り勝ち、準々決勝へと勝ち進んでいる。
1月9日(2回戦)の日本選手結果、1月10日(準々決勝)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(1月9日)
田中湧士●1〔9−21、24−22、18−21〕②周天成(台湾)66分
奈良岡功大②〔21−14、21−14〕0●林俊易(台湾)43分
渡邉航貴●1〔23−21、18−21、14−21〕②アンダース・アントンセン(デンマーク)81分
▼準々決勝(1月10日)
石宇奇(中国) − 周天成(台湾)
李詩灃(中国) − 戚又仁(台湾)
奈良岡功大 – 伍家朗(香港)
クンラビット・ビティサラン(タイ) − アンダース・アントンセン(デンマーク)
【女子ダブルス】
▼2回戦(1月9日)
松友美佐紀/志田千陽②〔21−16、21−13〕0●宋碩芸/余芊慧(台湾)41分
福島由紀/松本麻佑②〔21−19、21−17〕0●孔熙容/金ヘジョン(韓国)59分
▼準々決勝(1月10日)
譚寧/劉聖書(中国) − 謝沛蓁/洪恩慈(台湾)
賈一凡/張殊賢(中国) − マヤサリ/ラマダンティ(インドネシア)
松友美佐紀/志田千陽 − 李怡婧/羅徐敏(中国)
福島由紀/松本麻佑 – 李紹希/ペク・ハナ(韓国)
【混合ダブルス】
▼2回戦(1月9日)
緑川大輝/齋藤夏②〔21−17、21−17〕0●フェルディナンシャー/ウィジャヤ(インドネシア)42分
▼準々決勝(1月10日)
馮彦哲/黄東萍(中国) − 楊博軒/胡綾芳(台湾)
チェンTJ/トーEW(マレーシア) − 緑川大輝/齋藤夏
程星/張馳(中国) − ゴーSH/ライSJ(マレーシア)
ジケル/デリュウィ(フランス) − デチャポル/スピッサラ(タイ)
【女子シングルス】
▼準々決勝(1月10日)
アン・セヨン(韓国) − ベイウェン・ツァン(アメリカ)
プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア) − ラチャノック・インタノン(タイ)
ポルンピチャ・チョウェイキウォン(タイ) − 韓悦(中国)
イェオ・ジャミン(シンガポール) − 王祉怡(中国)
【男子ダブルス】
▼準々決勝(1月10日)
陳柏陽/劉毅(中国) − レーン/ベンディ(イングランド)
テオEY/オンYS(マレーシア) − シェティ/ランキレッディ(インド)
徐承宰/金ワンホ(韓国) − 李芳任/李芳至(台湾)
ティーKW/マンWC(マレーシア) − T・ポポフ/C・ポポフ(フランス)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO