バドミントン日本代表は2024年のBWFワールドツアーの開幕戦となるマレーシアOPに向けて、1月4日から続々と出発。1月5日、世界ランキング3位(2024年1月2日付)の山口茜が、出国前に囲み取材に応じた。山口は、昨年9月末のアジア大会を負傷棄権して以来、ケガのリハビリのため大会出場から遠ざかっていたが、マレーシアOPで復帰予定。約3カ月ぶりの実戦復帰となる。
山口 茜
――あけましておめでとうございます。お正月は、どこで過ごしましたか
あけまして、おめでとうございます。お正月は、(福井の)実家に帰っていました。
――実家は、地震の影響はありませんでしたか
はい、大丈夫でした。
――ケガをしてから久しぶりの大会になりますが、状態は?
順調に回復はしていて、痛みはなくプレーできるようになったかなと思いますが、実戦という意味では、ちょっと時間が足りなかったのかなと思います。
――何割くらいの動きに戻ってきた?
試合というところで言うと、正直、やってみないとわからないかなというところがありますが、バドミントンの動きとしては、7~8割は、しっかり動けるようになったと思います。
――復帰初戦となるマレーシアOPは、連覇がかかっていますが
なかなか、結果を求めるというところでは難しい部分があると思うので、一つひとつ、自分ができることを精一杯やって、これから大会がたくさん続いていくと思うので、少しずつよくなっていけるように頑張れたらいいなと思います。
――練習を再開したのは?
コート内の練習ということで言うと、12月11日くらいです。リーグ(S/Jリーグ小田原大会)が終わって、熊本に戻ってからです。
――患部の状態は?
痛みはないですけど、違和感というか、ちょっと違うなという感じはあります。
――セーブしながらやっていく?
どこまでが、思い切ってプレーをやってもいい違和感なのか、というところを相談しながらだと思います。
――治療やリハビリに関しては、どのように行なってきたか
コート内の練習を再開するまでは、JISS(国立スポーツ科学センター)でリハビリを見てもらって、治療と一緒にやってました。
――下半身をケガした間、上半身を鍛えるなどは?
できることは、やっていましたが、肩の状態もあまりよくなかったので「下半身をケガしたから上半身を(重点的に鍛える)というのは、なかなか難しかったです。
――実戦から離れていた間、どんなことを考えていた?
正直、実戦で経験を得て成長してきた部分が多いので、実戦から離れて……「よくわからんな」という感じでしたけど(笑)。自分で去年の珍プレー好プレー集を作るために、たくさんの試合を見たので、自分のいいところやクセが見つかるようなところはあったかなと思います。
――動画は、どれくらい見た?
とりあえず、全試合、1回は見ます。普通のスピードで。
――「自分のクセ」という部分に関しては?
戦略や配球みたいなところで「これを、よくやっているな」とか。段々(相手に)読まれたりしたのもあるので、もうちょっと(ねらいを)散らしていけたらなというのは思いました。
――休んでいる間、焦りのようなものはありましたか
焦りは、そんなになかったです。
――2024年は五輪イヤー。どういう1年にしたいですか
去年はケガをして、試合ができなくて、つまらないというか……。やっぱり、試合をして感じる楽しさの方が大きいなと感じたので、とりあえず、ケガなく1年間、去年以上にたくさんの試合ができるように頑張りたいなと思います。
――2024年の目標は?
これから復帰で、自分がどういうプレーをしていけるか、まだわからないので、具体的な目標は まだ特にないですけど、本当に、とりあえず、ケガなくやっていきたいです。年始から地震などもあったので、それこそ周りの人に楽しんでもらえたり、元気を届けられるようなプレーだったり、結果だったりを報告していけるように頑張りたいなと思います。
写真/平野貴也