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【全日本総合バドミントン2023】「我慢勝負になった時に相手の方が一枚も二枚も上手だった」(渡邉航貴)<選手コメント/最終日-9>

日本一を争う「第77回全日本総合バドミントン選手権」が、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで12月25日に開幕した。大会最終日が行なわれた30日は、各種目の決勝戦を実施。ここでは決勝を戦った選手たちのコメントを紹介する。

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準優勝
渡邉航貴

(BIPROGY)

男子シングルス決勝戦:桃田賢斗(NTT東日本)に12−21、21−17、11−21で敗戦

――試合を振り返って

率直に勝ちたかったです。負けてこんなに悔しい気持ちなったのは久しぶり。勝ちたかったの一言。本当に勝ちたい気持ちが強くて…。ほかになんて言っていいかわかんないです。とにかくめちゃくちゃ悔しいです。

――第2ゲームに入って流れをつかんでいた

2ゲーム目の出だしで、“このままじゃダメだ”と自分を鼓舞してました。そこからラリーを我慢して、流れをつかんで第2ゲームを取ることができた。でも、ファイナルゲーム前半で離されてしまって、そこから桃田選手にコントロールされてしまい、最後は力尽きてしまいました。

――昨日は我慢勝負で勝ちたいと話していた

もっと我慢できたなと思いますし、やっぱりまだまだ力が足りない。気持ちの部分でもっと強くしないといけないですし、勝負どころのミスがよくなくて、そこは課題だと感じました。

――どの場面でのミスが勝敗に響いたか

ネット前だったり、後ろに速く入って相手を崩そうと思う球をネットに引っかけてしまったり。桃田選手は、そういうところで絶対にミスをしない。それもわかっていたけど、自分も際どいところを打とうとしてしまった。やっぱり、際どいところに打たないとカウンターを取られてしまう。そこでラリーを嫌がってしまったのが、相手にとってはラッキー。ネット前で自分がミスをしたら「よし、ラッキー」っていう声も聞こえてきたので。自分もそれがわかっていて、「なんでこんなところでミスするんだよ。せっかく相手を追い込んだのに」って、自分への怒りも出てしまった。まだ自分のコントロールできていないし、自分の土俵に持ってこられないなって思いました。

――決勝の舞台で桃田選手と戦って、何かを感じたり学んだりしたか

昔から一緒にバドミントンの練習をしてきて、 お互いのことをわかってる中での試合でした。今年は特に試合をすることが多い中で、こうやって我慢勝負になった時、 相手の方が一枚も二枚も上手だった。学ぶとか、相手が強いとかいうよりも、やっぱり我慢の気持ちがあるなと思いました。

――今後、強化していきたい部分は?

日本で一番を決める大きい大会で決勝に進めたことはうれしいんですけど、やっぱりここまできたら優勝したかったです。今年の締めとなる最後の大会を優勝で終わりたかった。この負けをしっかり自分で受け止めて、しっかり考えて、また来年さらに強くなれるように頑張っていきたいです。

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取材・構成/吉井信行、平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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