日本一を争う「第77回全日本総合バドミントン選手権」が、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで12月25日に開幕した。大会最終日が行なわれた30日は、各種目の決勝戦を実施。ここでは決勝を戦った選手たちのコメントを紹介する。
優勝
櫻本絢子&宮浦玲奈
(ヨネックス)
女子ダブルス決勝:石川心菜/古根川美桜(NTT東日本)に21-12、21-16で勝利。
――今日の試合を振り返って
櫻本 相手が若手なので、すごく勢いがあるかなと思っていましたが、最初から2人で落ち着いたプレーができました。最後まで自分たちのペースで試合を運べたのがすごくよかったかなと思います。
宮浦 大きな展開が相手も好きなので、こちらも大きな展開の中から崩していくようなプレーができたと思います。2ゲーム目の途中、私のミスが多くなったので、そこは修正するべきところかなと思います。
――落ち着ついて攻撃の形をつくれたようだが、どのあたりが特にうまくいったか
櫻本 相手は我慢強い ラリータイプ。私たちが嫌がらずに付き合っていく中で、どこかで仕掛けないといけないと思っていました。自分たちの持ち味である攻撃からスピードを上げていこうという話をしていたので、そこがポイントにつながったのがよかったと思います。
――宮浦さんのミスが多かったという話だが、どう立て直したか
宮浦 攻撃に持っていく場面で 、絢子に後ろに動いてもらうところで、私が急ぎすぎた点があった。絢子が修正してくれたので、そこで絢子頼りにならずに、自分で修正できればよかったです。私がもっと冷静にやっていけたらいいなって思ったので、今日は絢子にすごい感謝するゲームでした。
――このベアで初優勝。表彰台の一番高いところで感じたことは?
櫻本 上の3ペアが出ていない中での戦いでしたが、勝たなきゃいけない立場で、しっかり一番高いところに立てたことはすごくうれしいですし、とてもいい景色でした。
宮浦 去年はやっぱり福島(由紀)先輩、廣田(彩花)さんという、自分たちがチャレンジャーな気持ちで向かっていく立場でしたが、今年に関しては、自分たちがA代表で 一番上の立場でした。今年は向かってこられる中で、どのぐらい跳ね返していけるかが、 自分たちの成長した部分だと思ったので、そこはしっかりできたのかなと思います。昨年と立ち場が違う中で勝てたのが大きいかなって思います。
――宮浦選手は、パートナーが変わっても再び優勝
宮浦 誰と組んでも勝つというのは、ヨネックスに入社した時に心に決めていた。パートナーも決まってない中、大学からヨネックスに入れていただいたので、そこでも保原(彩夏)とも優勝できたこともすごいうれしかったですし、絢子と組んだとしても、優勝することができたというのが本当にうれしいです。
――今後の目標
櫻本 オリンピックレース中なので、まずは1月からのマレーシアオープン(Super1000)がすごく大事な戦いになる。結果を求めるのも大事ですけど、今日みたいに2人で楽しくやっていけば、結果につながってくると思う。まずはそこで優勝めざして頑張りたいと思います。
宮浦 (1月7日の)S/Jリーグから始まり、そのまますぐにマレーシアが入るんですけど、やっぱり国内も海外もすごい大事です。オリンピックレースに2人ともまだまだ必死に食らいついて、いける位置にはいると思うので、しっかりそこをあきらめないで2人で頑張っていきたいと思います。
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取材・構成/吉井信行、平野貴也、バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳