【全日本総合バドミントン2023】日本A代表の櫻本&宮浦が決勝に進出!反対のヤマからは石川&古根川が準決勝を突破!<女子ダブルス/5日目ダイジェスト>

日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会5日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。

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【女子ダブルス】

この種目で唯一のA代表、櫻本絢子(上写真)/宮浦玲奈(ヨネックス)と、高校卒1年目の石川心菜/古根川美桜(NTT東日本)が、決勝進出を決めた。

櫻本/宮浦の相手は、インターハイ優勝、アジアジュニア優勝、世界ジュニア銅メダルと、世代トップを走る山北奈緒/須藤海妃(ふたば未来学園高)。高校生ながらB代表という二人だが、観客席に囲まれる会場の雰囲気に飲まれたのか、序盤からいいプレーが出ない。山北は試合後、「自分たちのプレーがまったく出せなかった」と振り返った。

昨年も決勝進出している櫻本/宮浦は、櫻本が左腕からスマッシュを突き刺し、小柄な宮浦がクロススマッシュを決めるなど、スピードとパワーで圧倒。さらに、レシーブでも圧倒的な力を見せつけ、後衛を得意とする山北のスマッシュをロングレシーブで軽々と返す。そして、山北が打ち疲れたところを二人の間、ハーフにスッと落として、高校生ペアの体力と心を削っていく。第1ゲームは15分かからず、21-8で櫻本/宮浦が奪った。

第2ゲーム、気持ちを切り替えて立ち向かっていきたい須藤/山北だが、櫻本/宮浦は手を緩めない。力強く正確なショットで崩し、逃げてきたところを容赦なく仕留める。山北は、「自分たちの得意な形を出させてもらえなかったり、我慢ができなかったり、A代表の選手との差をすごく感じた」と悔しさを口にした。サービスまわりから圧倒され、最後は宮浦のサービスプッシュがネットをかすめて入り、21-11でゲームオーバー。「A代表は私たちだけなので、勝たなきゃいけない立場。決勝に出ることが前提のプレッシャーもあったけど、まずは楽しむことが第一」という櫻本のコメントどおり、笑顔が多く見られた会心のゲームだった。

A代表の櫻本/宮浦に挑むのが、石川(上写真・左)/古根川。ベスト4で唯一、代表入りしていない10代のペアが、B代表の加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)に競り勝った。「今まで試合をした中で一番観客が多くて、感じたことのない空気感の中での試合。でも、コートに立ったら、勝ちたい気持ちと、すごく楽しい気持ちだけでプレーできた」(石川)と、ひたむきにシャトルを追いかけた。高校生だった昨年は、それぞれ別のパートナーと出場して1回戦敗退。名門チームで鍛えられ、日本一まであと一つのところまできた。「明日の相手は日本A代表で、S/Jリーグでも対戦したペア。引くことなく、自分たちから向かっていけるように、頑張っていきたい」(古根川)、「決勝まできたからには、2位で終わるのはすごく悔しい。明日の相手は強いとわかっているけど、優勝して帰りたい」(石川)と気合十分だ。

準決勝の結果は以下の通り。

▼準決勝(12月29日)

石川心菜/古根川美桜(NTT東日本)②〔21-18、21-19〕0●加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)

櫻本絢子/宮浦玲奈(ヨネックス)②〔21-8、21-11〕0●須藤海妃/山北奈緖(ふたば未来学園高)

▼決勝(12月30日)

石川心菜/古根川美桜(NTT東日本)  −  櫻本絢子/宮浦玲奈(ヨネックス)

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取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

投稿日:2023/12/29
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