【全日本総合バドミントン2023】「相手のいい部分を出させないようにしたのがうまくはまった」(古賀輝)<選手コメント/5日目-8>

日本一を争う「第77回全日本総合バドミントン選手権」が、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで12月25日に開幕した。大会5日目が行なわれた29日は、各種目の準決勝を実施。ここでは決勝をかけて熱戦を繰り広げた選手たちのコメントを紹介する。

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古賀輝(左)&齋藤太一
(NTT東日本)

男子ダブルス準決勝:井上拓斗/小野寺雅之(BIPROGY)に21−12、21−13で勝利

古賀 自分たちの持ち味というか、レシーブから入る形とか、相手のいい部分を出させないようにっていうのがうまくはまって、このような結果になったと思います。(第1シードの)ホキコバがいないから勝ったって言われてもいいんですけど、やっぱりA代表が自分たちしか残っていないので、明日はA代表の意地を見せれればいいかなと。相手とは練習で何度もやってますし、お互いに球を知ってるので、1ゲームが勝負かなとは思います。飲まれないようにしていきたいです。

齋藤 今日はサービスまわりで本当に集中していきました。そこでさわれば有利に立てると思っていたので、とにかく集中して対応しました。昨日は相手の欲しいところに球が全部いってしまったので、今日は落ち着いて、いないところ、いないところというのは意識はしながらですね。

明日の相手は、2人とも本当に力があって、身長もある。後ろからの攻撃で前衛で潰したり、ドライブから攻撃っていうのが本当に力強いペアだと思うので、そこに付き合わずに、こっちが優位に立てればいいなと思います。

井上拓斗(右)&小野寺雅之
(BIPROGY)

--なかなか相手を崩すところまでいけなかった

井上 昨日までパートナーの調子がすごくよかったけど、今日は古賀先輩ということもあって、うまく前衛に捕まってしまった。後衛がもっと打てる選手だったら、別の展開に変えられたと思うけど、僕にアタック力がなかったので、流れやプレーをうまく変えることができなかったです。そこは最初からわかっていたポイントなので、もっと試合の中で我慢できたらよかったと思います。

小野寺 古賀先輩が前にくるのはわかっていたので、それより早く自分が前に出て勝負しようとは思っていました。でも、それが通用しなくて、自分の中で何をやったらいいのか、頭が真っ白になってわからなくなってしまった。僕もプレーを変えることができなかったし、それが大差で負けてしまったのかなと思います。

--相手は速い展開が得意なペア。勝つためのイメージはどういうものがあったか

井上 純粋にラリーして我慢勝負だなとは思っていました。途中で僕も前に入ってノーロブスタイルにしてもいいかなと思ったんですけど、それをいきなりやる自信がなかったです。

--ベスト4という結果に対しては?

小野寺 優勝を目標にやってたので、ものすごく悔しいです。

--井上選手はにとっては最後の総合になる

井上 去年まで前衛をやっていて、 今年からいきなり後衛になりました。ランキングサーキットや全日本社会人で結果が出なかったですけど、(コーチの)遠藤さんに後衛のやり方、打ち分け、コースなどの使い分けを教わったのを、そのまま最後に出せたとは思うので、個人的にはいい総合だったかなと思います。あとは、パートナーの前衛も、去年に比べれば大幅によくなっている。代表のスタッフなどには、そういった部分を評価してもらいたいなと思います。

−−井上選手がそう評価していますが

小野寺 ……。先輩から毎日いろいろアドバイスをもらってやってきたんですけど……。ランキングサーキットや社会人であまりいい結果が残せなくて……。 自分の中ではまだまだ納得いくところまでいってないけど、先輩は今シーズンが最後……。総合はいろんな思いがありましたけど、今自分が持ってるものは出せたかなと思いました。

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取材・構成/吉井信行、平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

投稿日:2023/12/29
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