日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会4日目の12月28日は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、男子ダブルスのダイジェストを紹介する。
【男子シングルス】
トップ選手が出場する男子シングルスは、優勝候補の奈良岡功大(FWDグループ/上写真)や桃田賢斗(NTT東日本)が準々決勝を突破。奈良岡は同級生対決となったトナミ運輸の高橋洸士との勝負を2-0で勝利。第1ゲームはレシーブで我慢強くねばる高橋に21-17と接近されたが、第2ゲームは主導権を握った奈良岡が連続得点で差を広げて21-7。世界ランキング2位の貫禄を見せてベスト4進出を決めた。
桃田は同じNTT東日本で切磋琢磨する後輩の田中湧士との勝負。互いに手の内を知るだけに、桃田は「(コースなどを)読まれるのが嫌だったので、(強打を)打つのは控えた」と、じっくりラリー戦から勝機を見出す。すると、第1ゲームは7-11から2回の6連続得点で差を広げると、そのまま21-17で先制。第2ゲームも14-15から再び6連続得点でリードをつくり、21-17で制した。準決勝は奈良岡との新旧エース対決。「当たって砕けろだと思うので、力を出し切っていきたい」と、注目の一戦への意気込みを語った。
反対のヤマでは、常山幹太(トナミ運輸)と渡邉航貴(BIPROGY)の日本代表対決を、渡邉が勝利。前日の2回戦で大逆転勝利を飾った渡邉が、23-21、24-22の大接戦を制して難関だった準々決勝を突破した。大学生の宮下怜(明治大)とジェイテクトの小川翔悟の準々決勝は、小川に軍配。「相手の土俵に立たないようなプレーを心がけました」という小川が、長身の宮下の攻撃を抑えながら2-0のストレート勝ち。初の準決勝進出を決めた。
▼準々決勝(12月29日)
奈良岡功大(FWDグループ)②〔21-17、21-8〕0●高橋洸士(トナミ運輸)
桃田賢斗(NTT東日本)②〔21-17、21-17〕0●田中湧士(NTT東日本)
渡邉航貴(BIPROGY)②〔23-21、24-22〕0●常山幹太(トナミ運輸)
小川翔悟(ジェイテクト)②〔21-11、21-15〕0●宮下怜(明治大)
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳