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【全日本総合バドミントン2023】金子&松友、緑川&齋藤、山下&篠谷のA代表3ペアがベスト4進出!<混合ダブルス/4日目ダイジェスト>

日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、混合ダブルスのダイジェストを紹介する。

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【混合ダブルス】

世界ランク2位の渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)が欠場した混合ダブルス。パリ五輪出場枠を争うA代表3ペアが、ベスト4進出を決めた。

最初に勝利を収めたのは、渡辺/東野に次ぐ世界ランク13位の緑川大輝(NTT東日本)/齋藤夏(ACT SAIKYO)。二人にとって埼玉栄高の先輩にあたる、柴田一樹/尾﨑沙織(NTT東日本)に対して、21-11、21-11。柴田/尾﨑もランキングサーキット準優勝、全日本社会人ベスト4など実績はあるが、世界を舞台に戦う後輩ペアが圧倒した。

緑川/齋藤より後にコートに入り、30分かからず試合を終えたのが、金子祐樹(上写真・奥)/松友美佐紀(BIPROGY)。1、2回戦は立ち上がりに苦しんだが、この日は序盤から、スピードとパワーとコンビネーションで圧倒。林谷理貴(三菱自動車京都)/桶田彩乃(Cheerful鳥取)も前後の形をつくって攻めるが、林谷がネット前から打ち込んだプッシュを松友に返されるなど、世界レベルのレシーブ力にも苦しめられた。最後は何度もエースショットとなっていた、金子の左腕からのクロススマッシュが一閃。試合後、「昨日までと違ってアリーナ席ができて、僕らにとってはいつものやりやすい環境だった」(金子)と、余裕すら感じさせる戦いぶりだった。準決勝の相手は、緑川/齋藤。「明日もしっかり準備して、自分たちがいいプレーをして勝ちきれるように、頑張りたいと思います」(松友)と気を引き締めた。

世界ランクでは金子/松友の上をいく山下恭平/篠谷菜留(NTT東日本)は、1時間に及ぶ激闘を制した。相手はB代表の西大輝(龍谷大)/佐藤灯(ACT SAIKYO)。「出だしは相手のほうがいいプレーをしていた」(山下)と序盤からリードされ、第1ゲームは21-16で西/佐藤が奪う。「1ゲームを取られてちょっと苦しい展開だったけど、気持ちを強く2ゲーム目に切り替えて戦った」(篠谷)と、第2ゲームは山下/篠谷が21-19で奪い返す。

ファイナルゲームは、「ずっといい形でできていた」と篠谷が振り返ったように、落ち着いて得点を重ね、21-10でゲームオーバーとなった。準決勝の相手は、1時間を超える戦いを制して勝ち上がった、全日本社会人優勝の霜上雄一(日立情報通信エンジニアリング)/保原彩夏(ヨネックス)。「個々の力がある相手なので、気を抜かずに長い試合をイメージして。どんな展開であっても、最後は必ず勝ちにつなげられるように、泥くさく戦っていきたいです」(篠谷)と勝利を誓っていた。

準々決勝の結果は以下の通り。

▼準々決勝(12月28日)

霜上雄一(日立情報通信エンジニアリング)/保原彩夏(ヨネックス)②〔21-19、21-23、21-12〕1●小川桂汰/吉川天乃(丸杉)

山下恭平/篠谷菜留(NTT東日本)②〔16-21、21-19、21-10〕1●西大輝(龍谷大)/佐藤灯(ACT SAIKYO)

金子祐樹/松友美佐紀(BIPROGY)②〔21-7、21-8〕0●林谷理貴(三菱自動車京都)/桶田彩乃(Cheerful鳥取)

緑川大輝(NTT東日本)/齋藤夏(ACT SAIKYO)②〔21-11、21-11〕0●柴田一樹/尾﨑沙織(NTT東日本)

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取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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