日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会2日目は、男子シングルス予選、各種目1回戦が行なわれた。ここでは、男子シングルスのダイジェストを紹介する。
【男子シングルス】
日本A代表の奈良岡功大(FWDグループ)、常山幹太(トナミ運輸)、そして桃田賢斗(NTT東日本/上写真)が参戦した男子シングルス。西本拳太(ジェイテクト)は棄権となったが、国内のトップランカーが日本一の座をかけてしのぎを削った。
第1シードの奈良岡は、明治大の武田航太を2-0で退け初戦を突破すると、常山、桃田もそれぞれ白星をつかみ2回戦に進出した。大会連覇をねらう桃田は「ちょっとタイミングが合わず、サイドにアウトになってしまう場面があった」と振り返ったが、東海興業の西野勝志を12本、14本に抑える快勝。常山は高校生を相手に2-0で勝利を飾ったが、「この大会は誰もが1回戦負けをしてもおかしくないと自分は思っている」と、前回大会で2回戦敗退を喫した経験から、気を引き締めて臨んだことを明かしている。
そのほか、初戦からB代表同士の好カードとなった渡邉航貴(BIPROGY)と村本竜馬(ジェイテクト)の勝負は、渡邉に軍配。同じくB代表の田中湧士(NTT東日本)もファイナルゲームを制して2回戦に進出。高橋洸士、秦野陸(トナミ運輸)も順当に初戦を突破した。
一方、11月の熊本マスターズジャパン(Super500)でベスト4に入った大林拓真(トナミ運輸)は、明治大の宮下怜に0-2で敗戦。第2ゲームの追い上げが届かず、無念の初戦敗退となった。また、代表返り咲きをねらう古賀穂(NTT東日本)は、武井凜生との同門対決に敗れ初戦敗退に終わった。
1回戦の結果は以下の通り。
▼1回戦(12月26日)
奈良岡功大(FWDグループ)②〔21-14、21-11〕0●武田航太(明治大)
沖本優大(埼玉栄高)②〔21-15、21-11〕0●山田琉碧(福井工大附福井高)
武井凜生(NTT東日本)②〔21-5、26-24〕0●古賀穂(NTT東日本)
高橋洸士(トナミ運輸)②〔21-14、21-17〕0●増本康祐(法政大)
田中湧士(NTT東日本)②〔17-21、21-6、21-11〕1●甲谷光(法政第二中・高教職員)
秦野陸(トナミ運輸)②〔21-11、23-25、21-12〕1●池端元哉(早稲田大))
川本拓真(BIPROGY)②〔21-13、21-9〕0●森口航士朗(BIPROGY)
桃田賢斗(NTT東日本)②〔21-12、21-14〕0●西野勝志(東海興業)
常山幹太(トナミ運輸)②〔21-14、21-17〕0●中静悠斗(ふたば未来学園高)
藤原睦月(明治大)②〔21-15、19-21、21-8〕1●小野寺裕介(BIPROGY)
牧野桂大(日立情報通信エンジニアリング)②〔21-12、21-16〕0●小本翔太(日立情報通信エンジニアリング)
渡邉航貴(BIPROGY)②〔21-14、21-18〕0●村本竜馬(ジェイテクト)
宮下怜(明治大)②〔21-19、21-17〕0●大林拓真(トナミ運輸)
五十嵐優(BIPROGY)②〔21-12、21-15〕0●菅原海斗(浪岡高)
嶺岸洸(日立情報通信エンジニアリング)②〔21-23、21-16、21-14〕1●内藤浩司(藤沢翔陵高教職員)
小川翔悟(ジェイテクト)②〔21-15、21-19〕0●藤原圭祐(ジェイテクト)
▼予選(12月26日)
宮下怜(明治大)②〔21-18、17-21、21-15〕1●花田彬(日本大)
森口航士朗(BIPROGY)②〔21-9、15-21、21-14〕1●岩野滉也(日立情報通信エンジニアリング)
武井凜生(NTT東日本)②〔16-21、21-11、21-19〕1●稲光翔太郎(日立情報通信エンジニアリング)
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳