日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会2日目は、男子シングルス予選、各種目1回戦が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。
【女子ダブルス】
A代表の志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)、福島由紀/廣田彩花(丸杉)、松本麻佑/永原和可那(北都銀行)が棄権。トップ3がいない中、どのペアも虎視眈々と頂点をねらっている状況だ。
A代表の櫻本絢子(上写真・右)/宮浦玲奈(ヨネックス)は、インカレ女王ペアの中出すみれ/田邉裕美(龍谷大)に2-0で勝利。B代表の中西貴映/岩永鈴(BIPROGY)、加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)、保原彩夏(ヨネックス)/水津優衣(ACT SAIKYO)も2-0で勝ち、2回戦進出を決めた。昨年は1回戦敗退だった加藤/廣上。第1ゲームは、「この大会に向けた思いは、すごく強かったのかなと思います」(廣上)という硬さもあって接戦となったが、「去年の今とはまた違う」(加藤)と、昨年の敗戦を経て強さを増した。
もう1ペアのB代表、インターハイ優勝の山北奈緒(上写真・右)/須藤海妃(ふたば未来学園高)は、社会人の舟橋佳歩/山口萌(レゾナック)と対戦。70分を超える激闘を、ファイナルゲーム21-19で勝ちきった。こちらも昨年は1回戦敗退だったが、「今年は3年間の集大成で、2人で組めるのも最後。最後はやっぱり気持ちで負けたくないというのを しっかり出せたのかなと思います」(山北)。高校生で2回戦に進んだのは、須藤/山北と、男子シングルスの沖本優大(埼玉栄高)のみ。須藤/山北は27日の2回戦で、大学生の坂中琴音/兒玉亜依(立命館大)に挑む。
大竹望月/髙橋美優(BIPROGY)は、インターハイ3位の原菜那子/玉木亜弥(四天王寺高)に2-0で勝利。9月の全日本社会人優勝に続き、この全日本総合でも上位に入り、悲願の代表復帰につなげたい。
1回戦の結果は以下の通り。
▼1回戦(12月26日)
山藤千彩/志波寿奈(広島ガス)②〔15-21、21-14、21-14〕1●矢﨑月子/内山真希(丸杉)
毛利未佳/田代愛妃(七十七銀行)②〔26-28、21-14、21-18〕1●曽根夏姫/飯島真恵七(北都銀行)
鈴木陽向/上杉杏(NTT東日本)②〔21-8、21-16〕0●大澤佳歩(BIPROGY)/杉山明日香(ヨネックス)
加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)②〔23-21、21-9〕0●宮崎淳美/三輪朋香(法政大)
中西貴映/岩永鈴(BIPROGY)②〔21-19、21-15〕0●小松ゆい/田中果帆(北都銀行)
青木もえ/長廻真知(筑波大)②〔21-2、21-11〕0●柏原みき(園田学園女子高教職員)/宇都宮茉佑(園田学園女子大教職員)
石川心菜/古根川美桜(NTT東日本)②〔21-12、21-16〕0●池田有希/山部日菜子(百十四銀行)
小方里羽/去来川琴葉(龍谷大)②〔21-10、21-19〕0●横内美音/平本梨々菜(青森山田高)
櫻本絢子/宮浦玲奈(ヨネックス)②〔21-15、21-6〕0●中出すみれ/田邉裕美(龍谷大)
髙崎夏実/田部真唯(山陰合同銀行)②〔21-7、21-13〕0●松田仁衣菜/相磯美心(福井工大附福井高)
中島祐月/平田偲(三菱電機)②〔21-14、20-22、21-17〕1●今井優歩(YAMATO奈良)/重田美空(ACT SAIKYO)
大竹望月/髙橋美優(BIPROGY)②〔21-16、21-15〕0●原菜那子/玉木亜弥(四天王寺高)
保原彩夏(ヨネックス)/水津優衣(ACT SAIKYO)②〔21-14、21-16〕0●上野凛/垣内杏南(埼玉栄高)
川添麻依子/小西春七(丸杉)②〔17-21、21-17、21-16〕1●金廣美希/木山琉聖(再春館製薬所)
須藤海妃/山北奈緖(ふたば未来学園高)②〔21-18、14-21、21-19〕1●舟橋佳歩/山口萌(レゾナック)
坂中琴音/兒玉亜依(立命館大)②〔21-16、21-17〕0●城所恵美(横浜高教職員)/嶋田菜乃(鵠沼高教職員)
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳