12月16日に開催されたBWFワールドツアーファイナルズ（中国・杭州）4日目は、各種目の準決勝が行なわれた。日本勢は女子ダブルスの志田千陽／松山奈未、渡辺勇大／東野有紗が予選リーグを突破し、準決勝に進出。優勝をかけて、海外のライバルたちとの勝負に挑んだ。
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ワールドツアーファイナルズ初優勝をめざして準決勝のコートに立った女子ダブルスの志田千陽／松山奈未（上写真・右）。相手は、前日の予選リーグ・第3戦で1時間40分の激闘の末に敗れている韓国の李紹希（イ・ソヒ）／ペク・ハナ。志田／松山にとってはリベンジのチャンスがすぐにやってきた。
第1ゲームは、序盤からの競り合いを21-17で韓国ペアが制し、第2ゲームは17-16の接戦を志田／松山がモノにして、ファイナルゲームに突入。2日連続で1時間を超す勝負は、最終ゲームの前半に李紹希／ペク・ハナが一気に抜け出して10点差のリードを広げる。志田／松山は、6-17と苦しい状況に追い込まれたが、ここから連続ポイントを重ねて差を詰めると、終盤は17-19までスコアを戻した。大逆転の可能性も見えた志田／松山だったが、最後は韓国ペアをとらえ切れずに18-21で敗戦。2時間を超える熱戦をモノにできなかった志田／松山は、無念のベスト4に終わった。
混合ダブルスは渡辺勇大／東野有紗が、予選リーグで黒星を喫した中国の馮彦哲（フォン・イェンジァ）／黄東萍（ファン・ドンピン）と再戦。こちらも前日にファイナル勝負の接戦を繰り広げたが、準決勝も白熱したスコアを展開。第1ゲームから激しい点の奪い合いは、19オールから先に2連取した中国ペアが先制。渡辺／東野が苦しい状況に追い込まれると、第2ゲームも互いに主導権を譲らずに試合が進む。20オールまでもつれた勝負は、最後に再び中国ペアが2連取。21-23で敗れた渡辺／東野は、0-2のストレート負けを喫して準決勝敗退となった。
12月16日の結果、17日決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝（12月16日）
石宇奇（中国）②〔21−16、21−15〕０●ジョナタン・クリスティ（インドネシア）55分
ビクター・アクセルセン（デンマーク）②〔21−9、21−14〕０●アンダース・アントンセン（デンマーク）56分
▼決勝（12月17日）
ビクター・アクセルセン（デンマーク） − 石宇奇（中国）
【女子シングルス】
▼準決勝（12月16日）
戴資穎（台湾）②〔19−21、21−15、22−20〕１●アン・セヨン（韓国）72分
キャロリーナ・マリーン（スペイン）②〔21−17、19−21、21−13〕１●陳雨菲（中国）104分
▼決勝（12月17日）
戴資穎（台湾） − キャロリーナ・マリーン（スペイン）
【男子ダブルス】
▼準決勝（12月16日）
徐承宰／カン・ミンヒュク（韓国）②〔21−13、21−12〕０●劉雨辰／欧烜屹（中国）37分
王昶／梁偉鏗（中国）②〔22−20、12−21、21−16〕１●アルディアント／アルフィアン（インドネシア）62分
▼決勝（12月17日）
王昶／梁偉鏗（中国） − 徐承宰／カン・ミンヒュク（韓国）
【女子ダブルス】
▼準決勝（12月16日）
李紹希／ペク・ハナ（韓国）②〔21−17、18−21、21−18〕１●志田千陽／松山奈未121分
陳清晨／賈一凡（中国）②〔21−12、21−15〕０●譚寧／劉聖書（中国）50分
▼決勝（12月17日）
陳清晨／賈一凡（中国） − 李紹希／ペク・ハナ（韓国）
【混合ダブルス】
▼準決勝（12月16日）
鄭思維／黄雅瓊（中国）②〔21−12、21−5〕０●徐承宰／蔡侑玎（韓国）38分
馮彦哲／黄東萍（中国）②〔21−19、23−21〕０●渡辺勇大／東野有紗（日本）63分
▼決勝（12月17日）
鄭思維／黄雅瓊（中国） − 馮彦哲／黄東萍（中国）
文／バドミントン・マガジン編集部
写真／BADMINTONPHOTO