【ワールドツアーファイナルズ2023】2年ぶりの優勝をめざす保木&小林が接戦を制す!志田&松山、渡辺&東野も白星発進!<初日結果>

12月13日にBWFワールドツアーファイナルズ(中国・杭州)が開幕した。各種目8名・8ペアの精鋭たちによる至高の戦い。上位に進めばパリ五輪レースにもつながる世界ランキングの高ポイントが期待できるだけに、出場した選手はコートで白熱した戦いを繰り広げた。日本勢は、女子シングルスの山口茜が欠場したものの、そのほかの4種目に参戦。優勝をめざして海外のライバルたちとの勝負に挑んだ。

2つのグループリーグの上位者が決勝トーナメントの準決勝に進出できるWTファイナルズ。初戦の結果がリーグ突破を大きく左右するが、日本勢で最初の白星を手にしたのは女子ダブルスの志田千陽(上写真・左)/松山奈未。タイのジョンコパン/ラウィンダとの対戦は、第1ゲームから志田/松山がペースを掌握して21-15で先制。第2ゲームも緩急をつけた攻撃でタイペアを引き離した志田/松山が21-10でストレート勝ち。リーグ初戦を白星で飾った。

女子ダブルスのもう1ペア、松本麻佑/永原和可那は、ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)との勝負。第1ゲームこそ松本/永原が21-11で制したものの、その後は自分たちのリズムをつくれず第2ゲームを16-21で落とす。最終ゲームは13-19から松本/永原が4連続得点で17-19まで追い上げたが、終盤は逃げ切られ18-21で敗戦。初戦は黒星スタートとなった。

2年前に男子ダブルスを制した保木卓朗/小林優吾(上写真・右)は、昨年の世界選手権優勝のアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)と対戦。第1ゲームは保木/小林が、第2ゲームはチア/ソーが制し、勝負の行方はファイナルゲームへ。中盤まで競り合いが続いたが、終盤に先行した保木/小林が21-18で勝利。2回目の優勝に向けて白星発進を決めた。混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗は、タイのデチャポル/サプシリーを相手に2-0のストレート勝ち。男子シングルスの奈良岡功大は、アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)と1時間を超えるファイナルゲームの接戦に敗れ、リーグ初戦は黒星となった。

初優勝をねらう渡辺(右)/東野は2-0のストレート勝ち。好スタートを切った

13日の第1戦の結果、14日の第2戦の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼グループA

アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔21−10、10−21、21−18〕1●奈良岡功大(日本)72分

石宇奇(中国)②〔21−19、21−19〕0●ビクター・アクセルセン(デンマーク)51分

▼グループB

アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−18、21−12〕0●李詩灃(中国)55分

ジョナタン・クリスティ(インドネシア)②〔21−18、21−8〕0●クンラビット・ビティサラン(タイ)46分

【女子シングルス】

▼グループA

戴資穎(台湾)②〔21−18、21−17〕0●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)43分

陳雨菲(中国)②〔21−17、19−21、21−9〕1●韓悦(中国)63分

▼グループB

キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−18、21−10〕0●ベイウェン・ツァン(アメリカ)35分

金ガウン(韓国)②〔21−18、21−18〕0●アン・セヨン(韓国)49分

【男子ダブルス】

▼グループA

保木卓朗/小林優吾②〔21−16、14−21、21−18〕1●アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)63分

劉雨辰/欧烜屹(中国)②〔21−18、16−21、21−16〕1●王昶/梁偉鏗(中国)54分

▼グループB

アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔21−14、21−19〕0●マウラナ/フィクリ(インドネシア)42分

アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔21−10、15−21、24−22〕1●徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)62分

【女子ダブルス】

▼グループA

陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−14、21−17〕0●譚寧/劉聖書(中国)44分

ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)②〔11−21、21−16、21−18〕1●松本麻佑/永原和可那83分

▼グループB

李紹希/ペク・ハナ(韓国)②〔21−11、22−20〕0●金昭英/孔熙容(韓国)54分

志田千陽/松山奈未②〔21−15、21−10〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)43分

【混合ダブルス】

▼グループA

渡辺勇大/東野有紗②〔21−16、21−14〕0●デチャポル/サプシリー(タイ)44分

馮彦哲/黄東萍(中国)②〔21−10、21−13〕0●チェンTJ/トーEW(マレーシア)38分

▼グループB

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−17、21−17〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)44分

徐承宰/蔡侑玎(韓国)②〔23−21、21−12〕0●金ワンホ/鄭ナウン(韓国)47分

予選リーグ第2戦の対戦カード

【男子シングルス】

▼グループA

奈良岡功大(日本/1敗) − ビクター・アクセルセン(デンマーク/1敗)

石宇奇(中国/1勝) − アンソニー・S・ギンティン(インドネシア:1勝)

▼グループB

アンダース・アントンセン(デンマーク/1勝) − ジョナタン・クリスティ(インドネシア/1勝)

クンラビット・ビティサラン(タイ/1敗) − 李詩灃(中国/1敗)

【女子シングルス】

▼グループA

アン・セヨン(韓国/1敗) − グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア/1敗)

戴資穎(台湾/1勝) − 金ガウン(韓国/1勝)

▼グループB

陳雨菲(中国/1勝) − ベイウェン・ツァン(アメリカ/1敗)

キャロリーナ・マリーン(スペイン/1勝) − 韓悦(中国/1敗)

【男子ダブルス】

▼グループA

劉雨辰/欧烜屹(中国/1勝) − A・チア/ソーWY(マレーシア/1敗)

保木卓朗/小林優吾(日本/1勝) − 王昶/梁偉鏗(中国/1敗)

▼グループB

アルディアント/アルフィアン(インドネシア/1勝) − アストルップ/ラスムセン(デンマーク/1勝)

マウラナ/フィクリ(インドネシア/1敗) − 徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国/1敗)

【女子ダブルス】

▼グループA

松本麻佑/永原和可那(日本/1敗) − 譚寧/劉聖書(中国/1敗)

陳清晨/賈一凡(中国/1勝) − ラハユ/ラマダンティ(インドネシア/1勝)

▼グループB

志田千陽/松山奈未(日本/1勝) − 金昭英/孔熙容(韓国/1敗)

李紹希/ペク・ハナ(韓国/1勝) − ジョンコパン/ラウィンダ(タイ/1敗)

【混合ダブルス】

▼グループA

渡辺勇大/東野有紗(日本/1勝) − チェンTJ/トーEW(マレーシア/1敗)

馮彦哲/黄東萍(中国/1勝) − デチャポル/サプシリー(タイ/1敗)

▼グループB

鄭思維/黄雅瓊(中国/1勝) − 金ワンホ/鄭ナウン(韓国/1敗)

徐承宰/蔡侑玎(韓国/1勝) − 鄧俊文/謝影雪(香港/1敗)

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

投稿日:2023/12/14

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