11月23日に開催されたBWFワールドツアー・中国マスターズ(深圳/Super750)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。日本勢も多くの選手がコートに立ち、上位進出に向けて海外のライバルたちと熱戦を繰り広げている。
3選手が2回戦に登場した男子シングルスは、奈良岡功大(上写真・右)、西本拳太、常山幹太が白星を獲得して準々決勝に駒を進めた。奈良岡は、デンマークのアンダース・アントンセンと110分の大熱戦を展開。互いに1ゲームずつを奪った後のファイナルゲーム、奈良岡が14-8とリードして逃げ切りを図るも、アントンセンがじわじわと接近。20-19まで点差を詰められた。それでも、最後は奈良岡が相手のミスを誘って21-19で勝利。長丁場となった試合を制した。
西本は今年の世界王者であるクンラビット・ビティサラン(タイ)を2-1で撃破。常山は台湾の王子維(ワン・ツーウェイ)を14本、19本に抑えてベスト8入りを決めている。
女子ダブルスも多くの日本ペアが2回戦を戦い、3ペアがベスト8進出を決めた。熊本マスターズ(Super500)でベスト4の松本麻佑/永原和可那は、タイの姉妹ペアを2-0で一蹴。志田千陽/松山奈未は、熊本マスターズで準優勝を飾った地元中国の劉聖書 /譚寧(中国)を14本、19本のストレート勝ちで封じて準々決勝を突破した。福島由紀/廣田彩花と中西貴映/岩永鈴の日本ペア対決は、福島/廣田に軍配が上がった。
女子シングルスは、奥原希望が上位大会で久々のベスト8進出を決めた。前週の熊本マスターズで敗れたインドネシアのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュンとの勝負に挑んだ奥原は、第1ゲームを6連続得点などで先制。続く第2ゲームは落としたものの、ファイナルゲームは5-10から13オールに奥原が持ち込む。すると、後半は奥原が連続得点で引き離し21-16で勝利。2回戦を突破した。
23日2回戦の結果、24日準々決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(11月23日)
奈良岡功大②〔21−19、12−21、21−19〕1●アンダース・アントンセン(デンマーク)110分
常山幹太②〔21−14、21−19〕0●王子維(台湾)54分
西本拳太②〔21−15、21−23、21−10〕1●クンラビット・ビティサラン(タイ)78分
▼準々決勝(11月24日)
常山幹太 – クリスト・ポポフ(フランス)
奈良岡功大 – プラノイ・H.S.(インド)
西本拳太 − リー・ジジャ(マレーシア)
趙俊鵬(中国) − 林俊易(台湾)
【女子シングルス】
▼2回戦(11月23日)
奥原希望②〔21−12、15−21、21−16〕1●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)62分
大堀彩●0〔10−21、18−21〕②金ガウン(韓国)41分
▼準々決勝(11月24日)
奥原希望 – 王祉怡(中国)
張藝曼(中国) − 韓悦(中国)
何冰嬌(中国) − 陳雨菲(中国)
金ガウン(韓国) − グエン・トゥイリン(ベトナム)
【男子ダブルス】
▼2回戦(11月23日)
古賀輝/齋藤太一●0〔15−21、16−21〕②シェティ/ランキレッディ(インド)
▼準々決勝(11月24日)
シェティ/ランキレッディ(インド) − カルナンド/マーティン(インドネシア)
何濟庭/任翔宇(中国) − 劉雨辰/欧烜屹(中国)
クスマワルダナ/ランビタン(インドネシア) − 陳柏陽/劉毅(中国)
王昶/梁偉鏗(中国) − 王齊麟/李洋(台湾)
【女子ダブルス】
▼2回戦(11月23日)
松本麻佑/永原和可那②〔21−11、21−11〕0●ヌンタカン/ベンヤパ(タイ)40分
志田千陽/松山奈未②〔21−14、21−19〕0●譚寧/劉聖書(中国)52分
櫻本絢子/宮浦玲奈●0〔17−21、13−21〕②鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)48分
福島由紀/廣田彩花②〔21−12、21−17〕0●中西貴映/岩永鈴49分
▼準々決勝(11月24日)
陳清晨/賈一凡(中国) − トラン/ランベール(フランス)
福島由紀/廣田彩花 – 鄭雨/張殊賢(中国)
松本麻佑/永原和可那 – 鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)
志田千陽/松山奈未 – 李紹希/ペク・ハナ(韓国)
【混合ダブルス】
▼2回戦(11月23日)
金子祐樹/松友美佐紀●1〔16−21、21−18、22−24〕②程星/陳芳卉(中国)76分
山下恭平/篠谷菜留●0〔17−21、13−21〕②鄭思維/黄雅瓊(中国)36分
▼準々決勝(11月24日)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − 蒋振邦/魏雅欣(中国)
馮彦哲/黄東萍(中国) − 金ワンホ/鄭ナウン(韓国)
程星/陳芳卉(中国) − 徐承宰/蔡侑玎(韓国)
デチャポル/サプシリー(タイ) − 鄧俊文/謝影雪(香港)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO