11月16日から4日間、バドミントンS/JリーグⅡ2023(佐賀県・唐津市文化体育館)が開催された。男女各8チームが参戦し、初日から熱戦が相次いだ今大会。ここでは、大同特殊鋼が頂点に立った男子最終日のダイジェストを紹介する。
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【男子ダイジェスト】
前日までUBEとともに5勝1敗ながら、マッチ率でリードを広げていた大同特殊鋼。ウエンブレーとの最終戦に勝てば、UBEの勝利に関わらず1位が決まる。今年2月にS/JリーグⅢから上がって約9カ月後の、この日。悲願のS/Jリーグ初昇格を自力で成し遂げる絶好の機会が、まさに目の前にあった。
士気を一段と高めた大同特殊鋼のメンバーは、第1複から硬さをまったく感じさせないプレーを披露した。まず、頼もしい主将の大関修平が、酒井健登を好リードしてストレートで勝利を収め、歓喜の瞬間まであと1勝。
そして、勝利のバトンを受けた単の曽根雄太は、冷静な表情の裏で静かに闘志をたぎらせ、立ち上がりからスムーズにトップギアへ。力強いスマッシュを主武器に第1ゲームはわずか12分、8本でものにし、第2ゲームも好リズムをキープしたまま8本で圧倒。感涙を流す小川優監督を背に、感慨深げに拳を握った。
大同特殊鋼は、第2複も危なげなくストレート勝ち。ベテランの本田尚人が新人の農口拓弥を巧みに鼓舞し、パワフルなパフォーマンスを引き出した。
なお、UBEは東北マークスとの最終戦に2−1で勝利。マッチ率で大同特殊鋼に及ばず2位となったが、今後のさらなるチーム力向上と躍進に期待を持てる見事な奮闘だった。
■最終日の結果 ※カッコ内は大会終了時の勝敗/順位
UBE(6勝1敗/2位)2-1 東北マークス(3勝4敗/4位)
JR北海道(5勝2敗/3位)3-0 旭工芸(2勝5敗/7位)
AC長野パルセイロBC(2勝5敗/6位)2-1 セーレン(1勝6敗/8位)
大同特殊鋼(6勝1敗/1位)3-0 ウエンブレー(3勝4敗/5位)
※1位と2位、4位と5位はマッチ率による
※6位と7位はゲーム率による
1位・大同特殊鋼
2位・UBE
3位・JR北海道
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/黒崎雅久