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【熊本マスターズ2023】渡辺&東野、松本&永原は接戦に敗れ、日本勢は決勝進出ならず<準決勝結果>

11月18日に開催されたBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。

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女子ダブルスは松本麻佑(上写真・右)/永原和可那と櫻本絢子/宮浦玲奈の2ペアが準決勝に挑戦。初戦からストレート勝ちで勝ち進んだ松本/永原は、中国で勢いのある劉聖書 (リュウ・シェンシュ)/譚寧(タン・ニン)と対戦。「前半からスピードを上げていった」という日本ペアだが、第1ゲームは4-11とリードを許す。大きな展開ではなく、相手の得意なノーロブ戦で真っ向勝負を挑んだ松本/永原だが、後半も速い展開の中で細かなミスが目立ち、16-21で落とした。

第2ゲームに入ると、「自分たちに流れを引き寄せることができた」(松本)というように、相手の強打をしのぎながら連続ポイントを奪い18-15。しかし、ここから相手も松本/永原の攻撃を押し返して20オールに持ち込むと、最後はその流れを止められず。松本/永原が21-23で敗れベスト4。決勝進出はならかった。

櫻本(左)/宮浦も、中国の鄭雨(ツェン・ユ)/張殊賢(ツァン・シューシェン/中国)と対戦。過去2戦は櫻本/宮浦が勝利を飾っているが、試合が始まると中国ペアのペース。すると、なかなかラリーの先手を奪えない櫻本/宮浦が、点差を離され12-21で落とした。

第2ゲームに入っても、中国が主導権を握る。前半こそ8-6とスコアは拮抗したが、中盤以降になると、日本ペアの得意なカタチで攻撃させない中国ペアが、ポイントを重ねた。「こちらが攻撃をしているのに、いつの間にか向こうに攻撃されているカタチになってしまった」と櫻本。第2ゲームも後半に引き離された櫻本/宮浦が、最後は15-21で敗れベスト4に留まった。

男子シングルスは、Super500初出場ながら準決勝まで勝ち上がったB代表の大林拓真(上写真)が、ビクター・アクセルセン(デンマーク)と対戦。ねばり強い戦いで勝ち上がってきた大林は「得意なフィジカルやスマッシュを出していこうと思った」と、世界トップに対して全力でぶつかっていく。

しかし、そこは多くの挑戦をはねのけてきたアクセルセンが、大林の攻撃を封じる。「スマッシュの速さには自信があるけど、結構ロングリターンで返された」という大林は、自分のリズムをつくれず。前半から点差を離され7-21。第2ゲームは「我慢して何本も返せた時は点数が入った」という大林が11-14まで持ち込んだが、後半はアクセルセンが再び圧倒して0-2で敗戦。「何もさせてもらえなかった」と悔しんだ大林だが、地元で大きな経験値と成績をつかんだ。

混合ダブルスの渡辺勇大(上写真・左)/東野有紗は、中国の馮彦哲(フォン・イェンジェ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)と激突。前日、山下恭平/篠谷菜留を下した中国ペアに対して、渡辺/東野は21-18で先制。このまま逃げ切りを図りたかったが、190センチを超える長身・馮彦哲のアタックにじわじわ押され始めると、日本ペアのミスも重なり21-15で中国ペアが第2ゲームを制した。

ファイナルゲームに入ると「やっと自分たちのプレーが出せた」(東野)という渡辺/東野がディフェンスから得点をつかんで接戦を展開。互いに主導権を譲らない勝負は20オールにもつれた。なんとか地元で決勝に進みたい日本ペア。しかし、大きな山場となった終盤、その日本ペアのミスが続いて最後は22-24で敗戦。惜しくも決勝進出の切符を逃した。

18日の結果、19日の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼準決勝(11月18日)

ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−7、21−13〕0●大林拓真47分

石宇奇(中国)②〔21−15、21−16〕0●周天成(台湾)

▼決勝(11月19日)

ビクター・アクセルセン(デンマーク) − 石宇奇(中国)

【女子シングルス】

▼準決勝(11月18日)

陳雨菲(中国)②〔21−18、20−22、21−8〕1●アン・セヨン(韓国)75分

グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔21−12、21−13〕0●ベイウェン・ツァン(アメリカ)36分

▼決勝(11月19日)

陳雨菲(中国) − グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)

【男子ダブルス】

▼準決勝(11月18日)

何濟庭/任翔宇(中国)②〔21−13、21−16〕0●周昊東/譚強(中国)40分

劉雨辰/欧烜屹(中国)②〔16−21、22−20、21−17〕1●テオEY/オンYS(マレーシア)68分

▼決勝(11月19日)

何濟庭/任翔宇(中国) − 劉雨辰/欧烜屹(中国)

【女子ダブルス】

▼準決勝(11月18日)

劉聖書 /譚寧(中国)②〔21−16、23−21〕0●松本麻佑/永原和可那58分

鄭雨/張殊賢(中国)②〔21−12、21−15〕0●櫻本絢子/宮浦玲奈48分

▼決勝(11月19日)

劉聖書 /譚寧(中国) − 鄭雨/張殊賢(中国)

【混合ダブルス】

▼準決勝(11月18日)

馮彦哲/黄東萍(中国)②〔18−21、21−15、24−22〕1●渡辺勇大/東野有紗91分

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔20−22、23−21、21−13〕1●徐承宰/蔡侑玎(韓国)68分

▼決勝(11月19日)

馮彦哲/黄東萍(中国) − 鄭思維/黄雅瓊(中国)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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