11月16日、BWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)が行なわれた。今年から新設された同大会は、国内ではジャパンOP(S750)に次ぐレベルで、日本A・B代表や海外のトップランカーが参戦。ここでは、試合を戦った選手たちのコメントを紹介する。
宮崎友花
女子シングルス:2回戦は陳雨菲(中国)に0-2で敗戦
――試合前はワクワクした気持ちがあった?
試合も続いて体力的にもきつかったので、 チャレンジしたい気持ちはありましたが、まずは楽しむことを一番に考えていました。やりたいことやって、次につなげられる大会にしたらいいかなって。
――第1ゲームは惜しかった
19点を取るまでは、相手がミスをしてくれました。でも、そこからのサービスまわりがすごくうまくて。バックハンドのサービスに自分が慣れていないので、結構ミスがありました。
――悔しい気持ちが強い?
1ゲーム目は取れるチャンスがありましたが、そこで取れなかったのが悔しい。2ゲーム目のイレブンまでは、相手もスピードを上げてきて、自分がそこについていけなかった。もったいないなと思いました。
――スマッシュ&ネットが決まっていたが、攻撃はどういう感触だったか
1ゲーム目は、自分のスマッシュから相手がミスをして崩れていた。ただ、2ゲーム目は、スマッシュを打った後のタッチが早くなって、レシーブもうまく返してきた。いつもならスマッシュのあと、前から変化できるけど、今回はレシーブであまり打たせないようしてきたので、そこは上手だなと思いました。
――通用した部分は?
クロススマッシュとストレートの使い分けは相手もわかりにくそうでした。フォア奥から、早く入れるところは入るようにしたので、その打ち分けは嫌だったかなと思います。
――世界のトップ選手とやって感じた手応えと差を感じたことは?
1ゲーム目で自分のミスもあったけど、サービスまわりはすごい上手だなって思いました。あとは、自分は上からのショットが得意ですが、2ゲーム目になると相手は慣れるけど、1ゲーム目なら、うまく相手を動かせるのかなと思いました。
陳雨菲(中国)
――宮崎選手のことは知っていたか?
世界ジュニアで優勝した選手なのは知っています。
――試合前に戦い方を考えた?
相手のスタイルは知らないので、まずは自分のプレーができるように準備しました。
――試合をした印象は?
若い選手ですけど、将来的に強い選手になる可能性があると思います。1ゲーム目で競ったところは、自分のミスもあったけど、前に詰められていました。相手はアタック力があって、動きが速い選手だなと感じました。
大堀彩
女子シングルス:2回戦はキャロリーナ・マリーン(スペイン)に1-2で敗戦
――試合を振り返って
今日も、チャンスはいろんなところにありました。でも、3ゲーム目の13-11でリードしているとき、メンタル的には安定していて、崩れたという感じはなかったのですが、明らかに相手のペースがそこから上がった。フィジカルの部分では、体力は残っていて、まだまだ動ききれたのに、動かせてもらえなかった。スピードを上げられた時に、レシーブが甘くなって打たれたり。技術的なところでちょっと崩れてしまいました。
体力勝負のラリー戦になれば結構ミスしてくれる場面もあったので、そこまで持っていきたかったのですが、ラリーすらさせてもらえない展開になったところに、100パーセント敗因があります。やっぱりトップランカーの人はそこがやっぱうまいなと思います。
フランスオープンで対戦した戴資穎(台湾)の最後の2、3点もそうですが、そのへんの戦い方が、私はまだできない。経験不足というか、どうしていいかわからなくなってしまう。今日に関しては、13-11からのマリン選手のスピードは、びっくりするぐらい速くなって、レシーブするのも少しずつ怖くなってきて、ちょっと打たれるのが怖いという気持ちになってしまい、球もちょっとずつ浮いてしまった。
(好成績が出たり、強敵相手にいい勝負が増えてきて)今までの感じより(実力が)ワンランク上がっているのかなという感じますけど、やっぱり結果では最低限エイトのポイントを今は取っていかないと(五輪レースで)苦しい。今日の負けは何とかしたかったなというのもあるし、次に生かさないといけない。
取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部
写真/平野貴也、BADMINTONPHOTO