【熊本マスターズジャパン2023】「自分らしい変化や駆け引きのある試合ができたのかなと思う」(奥原希望)<2日目/選手コメント-8>

11月15日、BWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)が行なわれた。今年から新設された同大会は、国内ではジャパンOP(S750)に次ぐレベルで、日本A・B代表や海外のトップランカーが参戦。ここでは、試合を戦った選手たちのコメントを紹介する。

奥原希望

女子シングルス:1回戦はグレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)に0-2で敗戦

――試合を振り返って

ようやく私らしいプレーができた。世界選手権の時は、世界に通用するところまで戻ってこれたとみんなには言ってもらったけど、自分の中ではやっぱりまだ足りなくて。勝つにはもっとスピードが欲しいし、自分らしいプレーを取り戻すことが必要と感じました。今日はまだまだ足りない部分がある中でも、自分らしい変化や駆け引きのある試合ができたのかなと思います。ここからもっと仕上げていけたら。

――1ゲーム目(19-21)は、取れそうな感じもあった

実践の中で成功体験が少ないぶん、縮こまってしまった。迷いが出てしまったので、ズレがあったり、ショットの甘さが出てきてしまったと思います。中盤ずっと2点リードでいったたところで、もう1点が欲しいと思ったけど、どうしても相手の鋭いショットに切られてしまい、簡単に取られてしまう展開が1ゲームは多かったです。

2ゲーム目は修正できたけど、その修正力の遅さが、まだ試合に慣れてないのかなと思います。実戦をイメージした練習も詰められていないので、今日が一つの大きなきっかけとして、実践的な練習とバドミントンの課題をこっから積み上げていきたいです。

――ケガをしているヒザなどの不安はあるか

台湾(高雄マスターズ/S100/9月)の試合で出たエラーが完全に消えてはいない。日々の練習をやりすぎると腫れてしまうので、そのせめぎ合いが難しい。メリハリを持って、“やる時はやる”、“やらない時はやらない”のライン引きを、うまくやっていかなきゃいけないのがすごく難しいです。

仁平菜月

女子シングルス:1回戦はファン・チンピン(台湾)に2-0で勝利

――しっかり勝てたが、試合を振り返って

やっぱり緊張しました(笑)。

――プレーパフォーマンスの手応えは?

今はヒザの状態と付き合うことが続いています。遠征が続く中で、やっぱりヒザの調子がよくない時もあったりして。まったくヒザを気にせず試合をできることが少なくなっている。そこでどうするべきか迷ってる時もありましたが、開き直るというか、付き合っていくしかないので、今までできたプレーができないことを(気にして)考えるのではなく、今できるプレーで組み立てながら、試合をしようと切り替えられるようになった。今日の試合も、しっかりやろうと思ってできたので、そこはよかったです。

――ヒザの状態はいつからよくないか

カナダオープンで痛めて、ジャパンオープンに出れず。その後の大会は出ましたけど、フランスオープンでもちょっと痛めた、という感じです。アジア大会の個人戦で戦った何冰嬌(へ・ビンジャオ/中国)選手との試合が、久々にヒザを気にせずフル(パワー)で試合ができました。そこから上げていきたいとは思ってはいたのですが、ヒザはもう(手術をして以来)繰り返しなので、付き合っていくしかないと開き直っています。

――明日は、シンガポールの選手と対戦

同世代ですけど、相手の方がランキング的にも上。私は、日本の皆さんの前でプレーできることを存分に楽しんで、少しでも「こういう選手がいるんだな」と応援してもらえるように一本ずつ頑張りたいと思います。

取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/平野貴也

投稿日:2023/11/15

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