11月15日に開催されたBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。日本勢は各種目に出場し、海外のライバルたちと日本のファンの前で激闘を繰り広げている。
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男子シングルスは、予選から勝ち上がってきた桃田賢斗(上写真)が、2021年の世界選手権王者であるロー・ケンイゥ(シンガポール)とのファイナル勝負を制し、2回戦に進出。第1ゲームを奪われた後の第2ゲームで、苦しみながら26-24で制すと、最終ゲームの接戦を21-19でモノにして難敵を下した。シードの奈良岡功大は、同年代のラクシャ・セン(インド)を2-0で撃破。渡邉航貴、大林拓真も白星をつかんで2回戦に勝ち進んだ。
混合ダブルスは渡辺勇大/東野有紗(上写真・右)、緑川大輝/齋藤夏、山下恭平/篠谷菜留、西大輝/佐藤灯の4ペアが2回戦へ。渡辺/東野はドイツペアに第1ゲームこそ19本を奪われたものの、第2ゲームはしっかり立て直して2-0で勝利。緑川/齋藤はオランダのベテランペアを、山下/篠谷は台湾ペアを一蹴している。
女子シングルスは大堀彩、仁平菜月、宮崎友花が初戦を突破。大堀彩は台湾選手に2-0で勝利。第2ゲームは中盤以降に苦しい展開となったが、なんとか振り切った。また、高校2年生の宮崎友花は、川上紗恵奈との日本人対決を制して2回戦進出を決めている。
女子ダブルスは、地元熊本の再春館製薬所に所属する加藤佑奈/廣上瑠依が、アメリカペアを下して2回戦へ。第1ゲームを21-16で制した後の第2ゲーム、相手の攻撃に押されて接戦の展開となったが、地元の声援を力に変えて22-20で勝利をつかんだ。
上位候補が勝ち進む中、男子シングルスは西本拳太が石宇奇(シー・ユーチー/中国)に敗戦。常山幹太は周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)に0-2で敗れた。また、復活をめざす奥原希望は、インドネシア選手に19本オールで惜敗。混合ダブルスの金子祐樹/松友美佐紀は、韓国の世界選手権優勝ペアに敗れた。
15日の結果、16日の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(11月15日)
奈良岡功大②〔21−17、21−10〕0●ラクシャ・セン(インドネシア)45分
大林拓真②〔21−18、21−8〕0●カンタフォン・ワンチョレン(タイ)41分
桃田賢斗②〔18−21、26−24、21−19〕1●ロー・ケンイゥ(シンガポール)85分
西本拳太●1〔15−21、21−15、21−18〕②石宇奇(中国)83分
常山幹太●0〔14−21、9−21〕②周天成(台湾)35分
渡邉航貴②〔21−16、21−14〕0●マグヌス・ヨハンセン(デンマーク)43分
▼2回戦(11月16日)
奈良岡功大 – アンダース・アントンセン(デンマーク)
大林拓真 – 林俊易(台湾)
桃田賢斗 – ラスムス・ゲンケ(デンマーク)
渡邉航貴 – 翁泓陽(中国)
【女子シングルス】
▼1回戦(11月15日)
髙橋明日香●1〔21−17、16−21、18−21〕②リァン・ティンユ(台湾)60分
宮崎友花②〔21−13、21−17〕0●川上紗恵奈36分
大堀彩②〔21−13、21−19〕0●許玟琪(台湾)46分
水津愛美●0〔8−21、13−21〕②戴資穎(台湾)
奥原希望●0〔19−21、19−21〕②グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
仁平菜月②〔21−17、21−10〕0●ファン・チンピン(台湾)35分
▼2回戦(11月16日)
宮崎友花 – 陳雨菲(中国)
大堀彩 – キャロリーナ・マリーン(スペイン)
仁平菜月 – イェオ・ジャミン(シンガポール)
【男子ダブルス】
▼1回戦(11月15日)
熊谷翔/小川航汰●1〔21−16、17−21、17−21〕②リー・ファンチー/リー・ファンジェン(台湾)57分
▼2回戦(11月16日)
古賀輝/齋藤太一 – アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)
三橋健也/岡村洋輝 – 徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)
保木卓朗/小林優吾 – 李哲輝/楊博軒(台湾)
【女子ダブルス】
▼1回戦(11月15日)
加藤佑奈/廣上瑠依②〔21−16、22−20〕0●コルベット/リー(アメリカ)
保原彩夏/水津優衣②〔14−21、21−19、15−7、キケン〕1●チェンACY/テオーMX(マレーシア)58分
▼2回戦(11月16日)
松本麻佑/永原和可那 – 中西貴映/岩永鈴
加藤佑奈/廣上瑠依 – タン/ティナー(マレーシア)
櫻本絢子/宮浦玲奈 – ソン/ユ(台湾)
保原彩夏/水津優衣 – 鄭雨/張殊賢(中国)
【混合ダブルス】
▼1回戦(11月15日)
緑川大輝/齋藤夏②〔21−11、21−17〕0●タベリング/ピキ(オランダ)32分
金子祐樹/松友美佐紀●0〔15−21、17−21〕②徐承宰/蔡侑玎(韓国)35分
西大輝/佐藤灯②〔21−15、21−17〕0●江藤佑太/神山歩美35分
山下恭平/篠谷菜留②〔21−15、21−18〕0●楊博軒/胡綾芳(台湾)37分
渡辺勇大/東野有紗②〔21−19、21−12〕0●ラムスフス/ロハウ(ドイツ)
▼2回戦(11月16日)
緑川大輝/齋藤夏 – 鄭思維/黄雅瓊(中国)
西大輝/佐藤灯 – 蒋振邦/魏雅欣(中国)
山下恭平/篠谷菜留 – 張課琦/李芷蓁(台湾)
渡辺勇大/東野有紗 – 葉宏蔚/李佳馨(台湾)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO