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【熊本マスターズジャパン2023】「サービスまわりをしっかり集中して、2人で声をかけ合ってできた」(保木卓朗)<初日/選手コメント-5>

11月14日にBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)が開幕した。今年から新設された同大会は、国内ではジャパンOP(S750)に次ぐレベルで、日本A・B代表や海外のトップランカーが集結。ここでは、試合を戦った選手たちのコメントを紹介する。

保木卓朗(右)/小林優吾

男子ダブルス:1回戦はカルナンド/マーティン(インドネシア)に2-1で勝利

――試合を振り返って

保木 自分たちがベストではない状況だったのですが、サービスまわりをしっかり集中して、2人で声をかけ合ってできたのが一番よかったと思っています。

小林 インドネシアのペアはサービスまわりがうまいので、相手の自信のあるところで崩せたというのはよかったです。後半は相手のミスも誘えました。

――ベストの状態ではない理由は?

保木 連戦になってきているので、パフォーマンスを上げるという意味で難しい。それは気持ちの面でも同じです。今日はイージーなミスが多かったので、そこらへんが、まだベストじゃないのかなと思います。

――「連戦で自分たちのバドミントンが少しわからなくなっているので、直前合宿で修正できたら」と言っていたが、修正ができた?

保木 そうですね。自分たちの中ではいい修正ができたと思います。今日は本当にサービスまわりがとてもよかった。インドネシアペアに対して、あのサービスまわりができたのは、本当に収穫です。

小林 (合宿によって調子が)上がった感じはしませんが、今日は1ゲーム目を取った後の2ゲーム目を取られる展開でも、(後半は)冷静に球回しができたと思います。今日はそれが勝因にもなったんじゃないかと思います。

――試合を通して、嫌な流れを感じることはなかったか

保木 2ゲーム目にサービスまわりから連続失点している時は、すごく嫌な感じはしました。でも、ファイナルゲームになって相手のスピンサービスのアウトを何回もジャッジできて、相手の自信を失わすことができたかなと思います。本当は2ゲーム目で冷静に(アウトを)判断できればよかったですが、それでもファイナルゲームで修正できたのはよかったかなと思います。

――サービス前、保木選手が小林選手に常に声をかけているのは大きい?

小林 そうですね。意思疎通がないと3球目の対応が遅れる。どっちに動いていいかわからなくなるので、コミュニケーションがあるからこそ、自分たちが動けるんじゃないかと思います。

――熊本マスターズジャパンにかける思い

小林 優勝をめざして頑張りますが、まずは1試合1試合、自分たちのプレーを出しながら調整していきたいです。応援よろしくお願いします。

保木 第1回目となる記念すべき大会で、自分たちも頂点をめざしてます。数少ない日本でのトーナメント。日本のファンの前で、しっかりといいパフォーマンスを出せたらいいなと思います。

竹内義憲/松居圭一郎

男子ダブルス:1回戦は徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)0-2で敗戦

――今年の世界選手権優勝ペアとの対戦。少し点差も離れてしまったが、試合を振り返って

竹内 前回は7月の韓国オープン(S500)で対戦しましたが、その時はファイナルゲームで負けました。前回の対戦で、こちらがネット前に落とした球を上げてくれるという韓国のスタイルが、どちらかというと僕らの攻撃スタイルには合っていたと感じました。そのイメージがあったのですが、今回は自分たちが先に落とすことができなかった。強い球で押し込もうと思っても、相手を後ろに引かせることもできず、詰められて、そのままやられてしまいました。もっと積極的に落として攻めることができればと思ったけど、それができなかったです。

松居 韓国オープン時のプレーがよかったので、今回もそのイメージでやったのですが、相手も自分たちの対策をしていた。自分たちがやりたいことをやらせてもらえなかったと感じたので、そうなった時にどうするのか、ということが足りなかったと思います。

――今回は熊本合宿から参戦したが、合宿で取り組んだことは?

竹内 僕たちが負けてしまう時は、大きく点差を離されるか、点数が競って後半の16点以降のところで、クオリティが相手より下がってしまうことが多い。簡単なミスでやられてしまうことがあるので、そういうところを意識しながらやってました。

――次週は中国マスターズ(Super750)がある。ここにどう向かうか

竹内 今日はせっかくの日本開催でしたが、いいところを見せられなかった。来週は、今回の反省を生かして、もっとフレッシュな気持ちで2人でやっていきたいと思います。

松居 連戦の疲れを感じますが、タケさんの言うように、どうやってフレッシュに持っていけるかというのはすごく大事だと思う。今週はしっかり練習をやって、気持ちを切り替えて中国に臨みたいと思います。

取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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