1995年から続く団体戦の国際大会『ヨネックス杯国際親善レディース』が、10月18~22日の5日間にわたって大阪市で開催された。コロナ禍では開催中止や規模縮小を余儀なくされたが、今年は海外からの参加47チームを含めて合計277チームが参加。本来の盛況ぶりを取り戻し、さらなる発展の勢いもうかがわせた。
試合はダブルス3本で争われ、チームのメンバーの年齢によって分けられた10のゾーンでそれぞれ熱戦が繰り広げられた。中でも年齢フリーのAゾーンはハイレベルな試合の連続に沸き、その中から昨年初優勝した大阪バドミントンカレッジと準優勝のYAMATO奈良が順当にベスト4に進出。準決勝で、Challenge Korea(韓国)、YONEX MULAN(中国)とそれぞれ対戦した。
さまざまな言語の声援が飛び交うエキサイティングな雰囲気の中、決勝に駒を進めたのはChallenge KoreaとYAMATO奈良。決勝戦は、大阪バドミントンカレッジとの激戦で体力を消耗したChallenge Koreaに対して、余力のあったYAMATO奈良が第1、第2複ともに終始リードを保ち、2年目の出場で初栄冠に輝いた。
YAMATO奈良・阪口恵二朗監督コメント
「海外チームが多数参加した今年は、初出場だった去年とはまた違う雰囲気を味わうことができました。国内外のオリンピアンの方々も出場する中、気の抜けない際どい勝負が多く、試合内容的にも国際交流の面でも貴重な経験になりました。普段私たちの活動を応援してくださる方々に今回のうれしい結果を報告しつつ、老若男女が楽しめる競技としてのバドミントンの魅力をさらに発信していきたいと思います」
取材・文/山口奈緒美
写真/毛受亮介