10月21日、東京都立川市のTACHIHI BEACHにおいて賞金総額50万円の『第1回エアバドミントン大会~新たな舞台はビーチ~』が開催され、男子トリプルス、女子トリプルスの2種目で熱戦が繰り広げられた。
当日は快晴の空の下、男子30組90名、女子18組54名が集合。ドローに名を連ねたのは、インカレチャンピオンなど多くの大学生プレーヤーたち。さらに、元オリンピック出場選手や元社会人チャンピオンなど錚々たるシニアプレーヤー、現役の社会人プレーヤーも参戦。「エアバドミントンは初めて」という選手がほとんどだったが、試合を重ねるにつれて、コツをつかんでいったのはさすがだった。
なにより印象的だったのは、ビーチに足をとられながらも、皆、笑顔でシャトルを打ち、楽しんでいたこと。賞金をかけた真剣勝負ながら、太陽の下で行なうエアバドミントンは、いつもとは違うバドミントン選手たちの表情を引き出した。
男子は、10日前に行なわれた全日本学生のシングルスを制した藤原睦月、昨年の同チャンピオンである宮下怜、その宮下とともに今年のインカレでダブルス3位になっている栁川蓮のトリオが優勝。準決勝では日本体育大の熊谷悠吾/野田統馬/山下蒼羽を退け、決勝では丸杉の小川桂汰/竹内宏気/後藤圭亮を3-2の接戦で破り、頂点に立った。
女子も大学生が強さを発揮。日本体育大の小川星実/池田あかり/木林千耀が優勝。準決勝では元実業団選手として活躍した中村優希/漆崎真子/加藤美幸に逆転勝利、決勝でも社会人の杉沙矢香/吉村七美に逆転勝ちで、持ち前の体力で接戦を制した。
表彰式では、優勝、準優勝、3位の入賞者に賞金が手渡され、「みんなでおいしいご飯を食べに行きます」「学生なので、今後の生活に役立つものを買いたい」など、入賞者は賞金の使い道を笑顔で話していた。
11点先取の5ゲーム制(3ゲーム先取)で行なわれた試合は、体力だけでなく、風を考慮したり、同じ人が2度続けては打てないルールなどもあり、「頭を使うところがおもしろい」と参加者。「バドミントンの実力差ほどには差がつかないのも、年齢やバドキャリアに関われず楽しめていい」という声も多かった。
男子優勝
女子優勝
取材・文/バドミントン・マガジン編集部